冷蔵庫やストック用の戸棚も整理整頓を

　嫁と姑。同じ女性であることも影響しているのでしょう。「息子夫婦が、ふだん、どんな風に過ごしているのか？」が、気になるお姑さんが多いもの。そのため、来訪した際に「ふだん」が最もよく出る場所、つまり、冷蔵庫やストック用の戸棚といった“生活に密着したエリア”をチェックする姑も多いようです。

「中でも冷蔵庫は、住んでいる人や使っている人、つまりその家に住む家族の“顔”のようなもの。中がグチャグチャだったり、消費期限が切れているものがそのまま入っているようでは、『ダラけている』『家事ができない』『気が利かない』などと思われても仕方ないかもしれません」

「通常の来客であれば、台所まで足を踏み入れることはないからいいのですが、お姑さんとなるとそうはいかないこともあります。他の部分は置いておいたとしても、冷蔵庫だけはきれいにしておくことをおすすめします」と、伊藤さん。

　冷蔵庫の中身をすべて出し、消費期限や賞味期限をチェック。消費期限が切れているものはすぐに捨て、賞味期限が半年以上前のものは、さすがに味が落ちてしまっていると思われるので断捨離を。もったいない、と思うのであれば、普段から使いきる量だけを購入するよう自省しましょう。

　冷蔵庫の中のスライド式のトレーなど、外せるものはすべて外して取り出し、庫内はアルコール除菌スプレーをかけて拭き取ります。このときに古い雑巾を使ってしまうと、食べ物を保存するための冷蔵庫内に、雑巾に付いた菌をばらまくことになってしまいます。必ず、新しいタオルや雑巾を使うようにしてください。

　取り出したパーツはさっとお湯で洗い、同様にアルコール除菌スプレーをかけて拭き上げます。あとは、パーツを設置し、食材を戻せばOK。製氷用の水タンクやフィルターなど、細かいところも丁寧に掃除をしておけば、いつお姑さんが来ても怖くありません。

　普段の生活では気付きにくい場所だからこそ、お姑さんも気にしてしまうもの。指紋や手アカ、冷蔵庫はしっかりキレイに掃除し、“姑チェック”に備えてみてください。

（和栗 恵）