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「明らかに大変そうなのは妻のほう」 海外駐在に帯同した夫 日本のジェンダーギャップを感じた瞬間とは

公開日:  /  更新日:

著者:ユキ

「駐夫」として感じる問題点

 自分は「駐妻」ならぬ駐在員の夫、「駐夫」として現在ニューヨークに来ています。一般的には、男女の立場が逆になっているともいえるでしょう。では、妻の駐在に帯同している自分は不遇な目に遭っているのでしょうか。

 そんなふうにはまったく思いません。妻は言葉こそほとんど問題ないのですが、慣れない異国の地で働くというのは、やはり大きなストレスなのでしょう。時折、しんどそうにしています。

 自分も働いてはいるものの、フリーランスという立場で、興味がある仕事をある程度選んで働くことができています。明らかに大変そうなのは妻のほうで、気楽にやっているのは自分であるわけです。

 海外に派遣されるのは男性ばかりで、女性にチャンスが与えられていないというのは、確かにそうなのかもしれません。しかし、人が嫌がる僻地に派遣されていたのも、男性ばかりだったのではないでしょうか。

 先日、フリーアナウンサーの女性が「夏場の男性の体臭が苦手すぎる」とSNSに投稿し炎上。最近では、男女を逆の立場で言い換えた場合に問題があるとされることは、性差別だと指摘されることが日本でも多くなってきました。これはいい傾向であると思います。

 また、焼き肉チェーン店による「女性のみ半額」とする食べ放題キャンペーンが、男性差別ではないかと話題になっているようですが、アメリカでは州によって法律で規定があり、営利企業が性別によってサービスの価格差をつけることを禁止しています。

 肉体的な差異からくることは考慮されるとして、男女は可能な限り平等であるべきだと考えています。それはいい面も悪い面も同様です。

(ユキ)

ユキ(ゆき)

都内の出版社で編集者として働いていたが、2022年に妻の海外赴任に帯同し、渡米。駐在員の夫、「駐夫」となる。現在はニューヨークに在住し、編集者、学生、主夫と三足のわらじを履いた生活を送っている。お酒をこよなく愛しており、バーめぐりが趣味。目下の悩みは、良いサウナが見つからないこと。マンハッタン中を探してみたものの、日本の水準を満たすところがなく、一時帰国の際にサウナへ行くのを楽しみにしている。