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「さすが日本!」 ハワイで小学生を育てるママが日本の小学校で感激した瞬間とは
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その4・体育、音楽、図工の授業は月に1度ずつ
ロコ男がお世話になった小学校で、体育、音楽、図工はそれぞれ週2回ありました。1か月を4週として計算すると、月に8回ずつ実施されていることになります。一方ハワイでは、体育は月に1~2回、音楽と図工は月に1回ずつしかありません。週ではなくて月に、です。
体育の授業で体操着に着替えることもなく、家から着ていったTシャツと動きやすいズボン、スニーカーでOK。汗をかいたとしても着替えず、そのまま次の授業に進みます。汗が気になる人は個人的にトイレに行って着替えても良いでしょうが、日本のように教室のカーテンやドアを閉め切って、みんなで着替えることはしません。あくまでも個人の判断で着替えるといった感じです。
ハワイは日本と同じように海に囲まれている島ですが、プールの授業がないですし、そもそも小学校内にプール施設がありません。教室内で水着に着替えることに抵抗がある娘さんを持つママ友からは、「うらやましい」と言われました。日本では昨今、いろいろな理由からプールの授業が見直されているようですね。
そして、ハワイでは体育と音楽、図工はそれぞれ専門の先生が授業を受け持っているので、担任の先生はその間、宿題の丸つけをしたり、親に渡すプリントを作成したり、時間を有効に使えます。だから残業することなく、定時の午後3時半で帰宅できているのでしょうね。
その5・ハワイの小学校には6年生がいない
アメリカの義務教育は、5歳になって迎える8月からスタートします。5歳というと日本では幼稚園や保育園の年長さんですが、アメリカではキンダーガーデンと呼ばれる学年で、アルファベットや英単語の読み書き、算数の1桁の計算までを習得します。キンダーガーデンは小学校の敷地内に教室があるので、キンダーガーデンから小学校生活が始まるとの認識です。
そして1年生、2年生……と進級していくわけですが、アメリカの小学校の最終学年は5年生のところがほとんどで、6年生がありません。6~8年生の3年間は中学校、9年生~12年生の4年間は高校で学ぶことになります。
ちなみに、アメリカの義務教育は高校卒業まで。キンダーガーデンから高校までずっと近所の公立校に通う人がほとんどなので、受験なし、そして完全無料で13年間の義務教育を終えることになります。
では、ハワイの中学1年生(6年生と呼びます)は日本の小学6年生より勉強が進んでいるのかというと、そんなことはありません。算数を比較すると、勉強内容はさほど変わらないので同じレベル……と言いたいところですが、実際は日本の小学6年生のほうが学力が高いといわれています。5歳から義務教育が始まり、学校生活を早くスタートさせても、学力には影響がないということなのでしょうね。
以上、2週にわたってご紹介した「日本の小学校にあって、ハワイの小学校にない5つのこと」でした。
(i-know)
i-know(いのう)
大学卒業後、即フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。大好きな東方神起に取材できたことを機に、日本のキャリアに一区切りをつけ、2013年、単身ニューヨークへ。2015年、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(7歳、4歳)を完璧なバイリンガルに育てるべく奮闘している。