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更年期世代がクルミを食べると良い理由 栄養を効率良く摂取する組み合わせとは 栄養士に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

クルミと組み合わせたい食品とは

 更年期世代にうれしいクルミ。その栄養メリットをさらに効率良く摂取するために、おすすめの組み合わせを紹介しましょう。

 食物繊維が多いので、ヨーグルトやキムチ、チーズなどの発酵食品と一緒に食べると、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えるのに相乗効果が期待できます。便通の改善だけでなく、腸内環境が整うことで免疫機能の向上にも役立つでしょう。

 また、クルミに含まれるビタミンEは、同じく抗酸化作用のあるβカロテン(ビタミンA)、ビタミンCを多く含む果実や野菜と相性が良いです。これらビタミンエース(ACE)は、単独よりも一緒にとることで相乗効果が期待できます。それぞれに含まれるポリフェノールとともに活性酸素の軽減をサポートし、老化防止や美肌効果を高めてくれるでしょう。

 たとえば、ヨーグルトにフルーツとクルミを、野菜やフルーツのサラダにチーズとクルミをトッピングすると、手軽に栄養メリットを摂取できるうえに続けやすいのでおすすめです。

不老長寿のクルミを適量食べよう

 クルミは漢字で「胡桃」のほかに、「久留美」と書かれることもあります。「永久に美しさをとどめる」不老長寿の願いが込められた、縁起の良い食材です。一方で、クルミは高エネルギーの食品です。一般的には、1日ひと握り(約20~30グラム、7~8粒程度)が適量とされています。

 古くから親しまれてきたクルミ。適量を日常の食生活に取り入れて、健康と美しさを長く保っていきたいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾