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秋が旬の新ショウガ 義母から教わった生活の知恵 意外な活用法に目からウロコ
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実りの秋は、さまざまな野菜が旬を迎えます。茨城県で兼業農家を営み、少量多品種の米や野菜作りに取り組んでいるこばやしなつみさんの畑では、新ショウガが今年も立派に育ちました。実は、収穫したての新ショウガには、食べるだけではない活用方法があるそう。義母から教わったという、農家の知恵を紹介します。
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露地栽培の新ショウガは今が旬 みずみずしくさわやかな辛みが特徴
秋のお彼岸が過ぎ、朝晩と昼間の気温差が大きくなる頃、我が家の畑で収穫を楽しんでいる食材のひとつが、新ショウガです。収穫したては水分が多いのでみずみずしく、さわやかな辛味が特徴です。
新ショウガと呼ばれているものは、実は年中出回っているショウガと同じもの。収穫したてのものを新ショウガと呼び、収穫後に貯蔵されていたものをショウガもしくは根ショウガなどと呼び分けているのです。
ショウガ畑に座り込んで草取りをしていると、葉と葉の間を通り抜ける風を受けて、清涼感あふれるショウガの香りを全身で感じられます。葉の香りもショウガそのものなのです。
そんな香り高い葉も無駄にしないのが、私の義母です。収穫したての葉茎は、折りたたんで輪ゴムで留めます。それを消臭剤代わりに、冷蔵庫内へ入れて活用する方法を教わりました。ネタ元をたどると、義母も自身の姉から受け継いだというので、生活の小さな知恵はこのように口伝されていくのでしょう。
初めは半信半疑でしたが、言われた通りにしてみると、冷蔵庫を開け閉めするたびに癒やし効果を感じられるほど、庫内がさわやかな香りに包まれました。ショウガは、葉も無駄にならない点で優秀な食材です。