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秋が旬の新ショウガ 義母から教わった生活の知恵 意外な活用法に目からウロコ
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土の中でそんなふうに育つの? 地下で広がって育つショウガ
ショウガは、春の終わりに種ショウガを植えつけ、根づくと青い茎と葉を伸ばして成長します。そして、葉の一部が黄味がかってくる9月から本格的に収穫をします。一般的に、夏に出回るものはハウス栽培されたものが多く、露地栽培のショウガは秋が収穫シーズンです。
ショウガを初めて収穫したとき、その全体像を見て「えっ、そんなふうに育つの……?」と、不思議な造形に目が丸くなりました。
葉をつけた茎の根元を土から引っこ抜くと、まず細かく連なった新ショウガがまとめて収穫できます。さらにその下に、皮肌が茶色い、春に植えつけた種ショウガが1つくっついてくるのです。
その姿はスーパーマーケットで売られている状態からは想像しがたいもの。いつも食べている部位は、土の中で成長した地下茎のほんの一部なのだと合点がいきました。
ちなみに、種ショウガも捨てずに食べます。収穫したての新ショウガよりも辛味が強いため、薬味として活用すると良いというのが義父母の教えです。そして、今年収穫した新ショウガの一部は、また来年の種ショウガになります。ショウガがそのまま丸ごと種になる自然サイクルもおもしろいです。
日本各地で秋の収穫が進み、スーパーや直売所、農家からの直売販売などで、新鮮な新ショウガが手に入る季節です。甘酢漬けや牛肉のしぐれ煮、またはジンジャーシロップ作りなどに活用してみてはいかがでしょうか。
(こばやし なつみ)
こばやし なつみ
半農半フリーランスPRプランナー。2009年に大学卒業後、東京のPR会社に就職。PRプランナーとして勤務後、14年に独立。同年、茨城県・水戸の兼業農家へ嫁ぐ。16年9月に茨城県立農業大学校いばらき営農塾(野菜入門コース)を修了、同11月に第1子を出産。現在は少量多品種(年間約30~40種)の野菜を義両親と共に作り、販売する傍ら、平日は執筆、意識調査の設計・分析等の仕事もこなしている。