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「すっかりアメリカ人なのね」 ハワイで子育てをする日本人ママ 喜ぶ一方で複雑な心境になった習慣とは
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ハワイのことを学ぶクラスがある
2つ目は、アメリカ全土、いや全世界で見ても、ハワイ州だけで実施されている授業です。月に一度、「ハワイアン・スタディ」という授業があり、ハワイの文化に精通した専任の先生のもと、ハワイの歴史や神話について学びます。「Hawai’i Pono’i」というハワイ語の州歌を習ったり、州旗を紙で作ったりするのですが、ロコ男にとっては、勉強の間のちょっとした息抜き的授業になっているようです。
ちなみに、アメリカには州ごとに州歌と州旗があり、小学校ではアメリカ国旗の下に州旗が掲げられています。国旗にしてもそうですが、アメリカは学校教育の中で国に忠誠を誓うシーンが多くみられます。たとえば毎朝、授業が始まる前に「プレッジ・オブ・アレジアンス(忠誠の誓い)」という言葉を、一同が声をそろえてきちんと立ち、右手を胸に当てて暗唱するのが日課です。
我が家は夫がアメリカ人、私が日本人の国際結婚家庭。日本流のしつけや教育面は私が担っているわけですが、ある日、私以外の3人(夫、ロコ男、ロコ美)が声をそろえて、この忠誠の誓いを暗唱していました。「すごい! ちゃんと覚えられたんだね!」と喜んでみせた一方で、内心は「この子たちは、もうすっかりアメリカ人なのね……」と(涙)。日本の親として複雑な心境を抱いてしまったのは、ここだけの話です(笑)。
ペットボトルの水を購入する必要がない!
3つ目は、学校で水筒の水を気軽に補充できることです。学校に水筒を持っていくのは日本も同じですが、ハワイの小学校には「ウォーターボトル・フィリング・ステーション」という機械があり、ろ過された新鮮な水が補充できます。
このステーションは学校だけでなく、空港や大きなショッピングセンターにもあるので、出先で水筒の水がなくなったときに、ペットボトルの水を購入する必要がありません。体にいい、新鮮な水を提供する意味合いと、自然環境のためにペットボトルを削減しようという目的があるようです。
以上、「ハワイの学校にあって、日本の学校にない5つのこと」のうち、3つをご紹介しました。次回はパート2をお届けします!
(i-know)
i-know(いのう)
大学卒業後、即フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。大好きな東方神起に取材できたことを機に、日本のキャリアに一区切りをつけ、2013年、単身ニューヨークへ。2015年、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(7歳、4歳)を完璧なバイリンガルに育てるべく奮闘している。