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年末年始のごちそうで食生活も乱れがちに 子どもも大人も気を付けたい食の工夫

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:長谷川 直子

大人がダラダラ食べていると子どもも真似する!?

――おそばやおせち、お雑煮など、大人向けの味が多くて子どもがあまり食べない、ということもあります。
「おせち料理やお雑煮の意味について、親子で調べてみてはいかがでしょうか。地域によって、お雑煮の餅の形や味つけが違うなども面白いですし、食に興味を持つきっかけにもなります。おせち料理の一品だけでも、親子で作ってみることも良さそうです。また、おせち料理は冷めていて食べにくいこともあります。電子レンジで少し温めるだけでも、子どもは食べやすくなります。かわいいお正月用のお皿や、お気に入りのキャラクターのお皿などに食べられそうな分だけ盛り付けてみてはいかがでしょうか」

――どうしても食べる機会が増えるお菓子など甘いものについて気を付ける点は?
「ケーキやチョコレートをいただく機会もあるかもしれません。洋酒など、お酒が使われていることもあるので子どもには注意が必要です。お菓子やジュースを食べる機会や量も普段より多くなってしまうこともありますが、ダラダラ食べないこと。お菓子も袋ごとではなく、お皿に取り分けるなどして量を調整しましょう」
――ほかに、なにか食事のコツがあれば。
「暴飲暴食が気になるときは、食べる順番に気を付けてみましょう。例えばおせち料理なら、紅白なますや酢れんこん、たたきごぼうや、しいたけの煮物など、野菜料理などから食べることで血糖値が上がりにくくなり、満腹感も得られやすくなります。それから切り餅2個はお茶碗約1杯分のエネルギーと同じです。お餅ですと、あっという間に食べてしまうので食べすぎには注意が必要です」

――ダラダラと食べ続けてしまうのも、この時期の特徴ですね。
「そうですね。テレビを見ながら、ついダラダラと食べてしまいますね。大人がいつまでも食べていると、子どもも真似をして『お菓子!』となることがあります。寒いと外出を控えてしまったり、お休みだからとゴロゴロとして運動不足にもなりがちです。初詣や買い物に出かけた時は、少し時間をかけて歩いてみる、子どもと一緒にお散歩したり、身体を動かすなどしてみましょう」

――食もそうですが、過ごし方のリズムもメリハリをつけるのも大事ですね。
「子どもにも年末年始は、夜更かしや朝寝坊などで生活のリズムが崩れやすいです。でも、冬休みは2週間程度。あっという間に学校や幼稚園、保育園も始まります。昨日は遅くまで起きていたから、今日は早く寝ようね。など、生活のリズムが大きく崩れないようにしましょう」

(Hint-Pot編集部)

長谷川 直子(はせがわ・なおこ)


管理栄養士、公認スポーツ栄養士。09年から新潟を拠点にサッカーのアルビレックス新潟・栄養アドバイザーとして、選手、家族向け栄養セミナーの実施、メニュー作成や調整、個別の食事相談などをこなす。そのほか小中学校での食育講演会、新聞・雑誌の監修やラジオ出演など多彩に活躍。2児の母として自らの育児の経験を生かした食のアドバイスにも定評がある。