アメリカ・ハワイのロコ（地元民）と結婚し、現地で2人の子どもを育てている45歳・主婦ライターのi-know（いのう）さん。小学2年生の7歳男児（通称・ロコ男）と、飛び級でキンダーガーデンに進級した5歳女児（通称・ロコ美）のふたりをハワイで育てています。そのなかで、i-knowさんが感じた日米の子育ての違いを紹介。第13回は「世界に羽ばたく！　グローバルキッズの名前」がテーマです。

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スペルによってニュアンスが変わる

　父・アメリカ人、母（私）・日本人の親を持つ我が子。名前をつける際、「日本人もアメリカ人も呼びやすい名前」であることを第一条件に、いろいろとリサーチしました。

　まず、アメリカと日本の名づけウェブサイトを見て、私がいくつかリストアップし、夫がその中から選定。そして、英語のスペルを決めました。

　日本でも、男の子と女の子でよく使われる名前の漢字に違いがありますが、アメリカでもスペルによって微妙な違いがあるそうです。たとえば名前に「らりるれろ」が入っている場合、「R」を使うと女の子に多い名前に、「L」を使うと男の子に多い名前になります。

　というわけで、世界に羽ばたくグローバルキッズに育てたいと考えている親御さんのために、私がおすすめする男女別のグローバルネーム5選をご紹介します！

アメリカ人が発音しやすいこともポイント

【男の子】
○ケン（Ken）
　言わずと知れた、ファッションドール・バービーのボーイフレンドの名前。アメリカでは若干“しわしわネーム”ですが、そのほうが銀行や弁護士、医者といった職業に就いた場合に有利という人もいます。その理由は、今時の名前よりも信頼性が高まるからだそうです。

○ノア（Noah）
　アメリカの社会保障局が発表した人気の男の子ネームランキング、2023年度の第2位です。人気なだけに、ほかの子とかぶりやすい名前でもあります。日本では女の子に多い名前ですが、アメリカでは男の子ネーム。キリスト教の聖書にある「ノアの方舟」が由来です。

○リオ（Leo）
　日米ハーフの男の子に多い名前です。スペルが「Leo」だと一見「レオ」と読みそうですが、アメリカでは「リオ」と呼ばれます。つまり、俳優のレオナルド・ディカプリオ（Leonard DiCaprio）は、アメリカの発音だと「リオナルド」になるのです。

○ヒロ（Hero）
　映画『ベイマックス』の主人公・ヒロでおなじみ。ヒロという名前のアメリカ人はほとんどいませんが、日本人であることがわかる名前です。アメリカ人も発音しやすい名前なので、グローバルネームとして最適だと思います。

○ケンゾー（Kenzo）
　世界的ファッションデザイナー・高田賢三氏の影響で、ヨーロッパの方々になじみのある日本人名。欧米では「Enzo」という名前が人気で、我が子の通う学校には、1学年に2人もEnzoくんがいます。響きが近い名前として、「Kenzo」もアメリカ人にとって呼びやすい名前なのです。