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「これだけの円安下で海外に住んでいるととくに感じる」 アメリカ暮らしで感じた日本との金銭感覚の違いとは
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デジタルの進化やグローバル化により、日本人のお金に対する価値観にも変化が起こっています。妻の海外赴任に伴い、アメリカ・ニューヨークで駐在夫、いわゆる「駐夫(ちゅうおっと)」になった編集者のユキさん。この連載では「駐夫」としての現地での生活や、海外から見た日本の姿を紹介します。第17回は、投資についてです。
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海外に居住すると証券口座は凍結に
貯金から投資へというかけ声のもとに、2024年1月1日から新NISAも開始され、お金に対する関心が高まってきています。
その新NISAなのですが、駐在している間は、口座を開設することができません。居住が海外になると、日本の証券会社の口座は凍結されてしまうのです。当時持っていた旧NISA株も一般株になり、株式の売却はできるものの、新たに購入することはできません。なので、こちらに来て以来、証券口座の株は放置していました。
さて、渡米したのが2022年12月なのですが、そこからの日経平均株価の値動きを見ていきます。
出国前の2022年12月1日の終値が2万8266円。それから株価は高騰し、2024年7月11日、日経平均株価は終値として、史上最高値となる4万2000円台をつけます。
その後、一転して大暴落。8月5日は前日比4451円安の3万1458円(終値)と、過去最大の下落幅を記録しました。現在は、3万9500円とまた持ち直してきています(2024年11月8日終値)。
ジェットコースターのような激しい値動きをしているのですが、出国したときから考えると、株価がかなり上がっています。これは、ただただタイミングが良かったというだけでしょう。
もちろん、本帰国までにも株価は変動するのですが、下手に売買できないことで、あまり心を乱されずに済んでいることが一番良かったのではないかと思います。