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「最初は楽しんでいましたが…」 フランスのリアルな食事情 日本人女性が驚いた習慣とは
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「3時のおやつは文明堂」というCMが、潜在意識にどれだけ影響を与えているのか考えることが多くなったMoyoさん。その理由は、フランスのおやつの時間が日本と大きく違うからだとか。ひょんなことからイギリスに移住、就職し、海外在住歴7年を超えたMoyoさんが、外国暮らしのリアルを綴るこの連載。第48回は、フランスに実際に暮らして気づいた、おやつ時間や時間の流れ方についてです。
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フランスのおやつの時間は午後4時
前回まで、フランスの朝食やランチ事情について、意外に質素であることをお話ししました。その食事にまつわる話でもうひとつ驚いたことといえば、日本に比べて食事の時間が全体的に遅く進むこと。ささいなことですが、地味にショックを受けたのはおやつの時間の違いです。
日本のおやつの時間といえば午後3時が定番ですが、こちらは午後4時。そのおやつの時間の名前もそのまま「le quatre-heure(午後4時の意)」、もしくは「le gouter(おやつの意。おやつ時間が朝の場合もあるため、子どもによく使うのはこちら)」です。おやつの時間が変わるからなんだと思うかもしれませんが、長年親しんだ習慣・体内時計を調整しなくてはいけないのは、少し努力がいります。
前回お伝えしたように、ランチタイムに家へ帰る子どもも多いので、午後の授業がスタートするのも午後1時30分~2時など日本に比べたら少し遅め。午後の授業が終わるのも必然的に遅くなり、午後4時ごろに家に帰ってくることになります。
そのおやつの時間に何を食べるかといったら、やはり甘~いスイーツ。市販のビスケットやチョコレートパイなどの袋菓子から、エクレアやパン・オ・ショコラのペイストリーまでバリエーションは豊かですが、とにかく甘いものばかり。この時間にしょっぱいものを食べる習慣はあまりないようです。
私がお世話になった家庭では、ランチのメニューなどがルーティン化しているとお伝えしましたが、おやつにも当てはまります。金曜日は必ずエクレアという習慣があり、最初は楽しんでいましたが、毎週繰り返されると少しウッとなるもの。だんだんと“辞退”するようになりました。