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「最初は楽しんでいましたが…」 フランスのリアルな食事情 日本人女性が驚いた習慣とは

公開日:  /  更新日:

著者:Moyo

夕飯の時間も遅い

 そんな時間に重めのおやつを食べたら、夕飯の時間になってもお腹いっぱいなのでは? と思うかもしれません。しかし、これまたびっくり。夕飯の時間も全体的に遅く、だいたい午後8時頃から始まります。

 というのも、子どもは放課後に遊びに行ったり習い事に行ったり、そして帰ってきたあとに学校の宿題を片づけて……などしていると、あっという間に午後7時、8時になってしまうので仕方ないかもしれません。

 ですが、そこでまた驚くのは、食事の時間がゆっくり流れること。「もう8時だから、さっと食べて、はい終わり」とはいきません。デザートももちろん忘れずに食べます。食事中は家族でずっとしゃべり続けたり、テレビを囲みながら団らんしたりするのが特徴ではないでしょうか。もちろん子どもは早めにベッドに入るように言われますが、日本ほど厳しくないように見えます。

 これまでに確立してきた自分の生活リズムとして、早め早めにサクッと食べる習慣ができていたので、最初はこのリズムに合わせるのが大変でした。ところ変われば食べるものも変わり、味わい方も食べ方も、時間の流れ方も変わる――当たり前のことですが、意外に苦労する側面かもしれません。

(Moyo)

Moyo(モヨ)

新卒採用で日本の出版社に入社するも、心身ともに疲弊し20代後半にノープランで退職。それまでの海外経験は数度の旅行程度だったが、イギリスへ語学留学ののち移住した。そのまま、あれよあれよと7年の月日が経ち、現在はフランスに在住。ライター、エディター、翻訳家、コンサルタントとして活動している。最近ようやくチーズのおいしさに少し目覚める。