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「日本人はやはりびっくり」 スポンジは何にでも使う フランス暮らしで目を疑った掃除の方法とは

公開日:  /  更新日:

著者:Moyo

使ったお皿やお鍋をすぐに洗わないハウスメイト

 また、問題になったのは、料理に使った鍋や食器類をすぐに洗わず放置する人が多いこと。これはフランスに限った話ではなく、イギリスのシェアハウスや学生寮などでもよく遭遇しました。衛生面でも、使ったものはすぐに洗って乾かしたいところ。ところが、平気で数日間、放置されることがあります。

 シェアハウスでは大家さんが、学生寮では施設側が、鍋やフライパン、さまざまなキッチンツール、カトラリー類、基本の食器類などを用意して、自由に使えるようにしてくれていることが多々あります(なかには、前に住んでいた人が残していったものもあると思いますが……)。

 自分のものをなるべく増やしたくないため、入居するときはこういうところも大きな判断ポイントでした。しかし、いざ入居するとびっくり。ハウスメイトがズボラだと、使った鍋やお皿が何日もシンクに放置されていることがしばしばありました。また、食器棚を開けると、前より枚数が減った? と思うことも。なんと、ハウスメイトが部屋に食器を持ち込んでそのまま返却せず、ずっとキープしているのです。

 非衛生的なのはもちろん、シンクの中に放置されると、自分が使ったものを洗うとき邪魔になります。あまりにもひどいときは、大家さんから注意してもらうこともありました。

 さらに、今でも鮮明に覚えているのは、友人のシェアハウス宅での出来事。住んでいるひとりがまったく片づけをしないタイプで、友人を含めてそのほかのメンバーもずっと呆れ状態。シンクに放置されると困ると話したら、溜める場所をキッチン横の窓脇に変え、鍋やお皿、カトラリー類を山積みにしていった強者でした。1~2週間くらいは普通に放置するそうで、カビが生えているのがデフォルトになったとか。

 人や国によって習慣が変わるのは、頭ではわかっています。それでも、衛生観念をなかなか変えられなかったり、自分の癖が抜けなかったりする部分もやはりあるようです。

(Moyo)

Moyo(モヨ)

新卒採用で日本の出版社に入社するも、心身ともに疲弊し20代後半にノープランで退職。それまでの海外経験は数度の旅行程度だったが、イギリスへ語学留学ののち移住した。そのまま、あれよあれよと7年の月日が経ち、現在はフランスに在住。ライター、エディター、翻訳家、コンサルタントとして活動している。最近ようやくチーズのおいしさに少し目覚める。