どうぶつ
難病の後遺症と闘うねこ リハビリに励む姿にエール殺到 「愛を送ります」
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歩行器に乗ると表情がしっかりするとも君
話題になったのは、そんなとも君の、歩行器を使った朝の歩行練習の風景です。滑らないようにカーペットが敷かれたおうちの廊下を、ゆっくりと進むとも君。飼い主さんは後ろから歩行器を押しながら、優しく声がけをします。
とも君はしっかりと前を見据え、一生懸命歩きます。その目には、絶対に元気になってやる! という闘志がみなぎっているようにも。
「とも君は歩行器に乗ると表情がしっかりします。横になっているときとは違う景色が見られるし、自分で行きたい場所に歩ける喜びがあるのではないかと思います。歩行器を降りずに少しでも歩こうとしたり、目的地に到着できたときはピタッと止まって『着いたよ』という顔をします」
毎朝のルーティンである一連のリハビリが終わると、飼い主さんは「今日も頑張ったね、上手に歩けたね」とたくさん褒めてあげるそう。ときには、ご褒美におやつをあげることもあるのだとか。そうした飼い主さんの応援もあって、とも君は毎日一生懸命、体を動かします。
心機一転、“楽しいリハビリ”を実践
飼い主さんによると、過去には思い悩んだ時期もあったそうです。
「とも君はこれまでに3回、余命宣告を受けました。歩行や排泄、食事も自力では困難な時期があり、一緒に介護をする姉と私は絶望の淵にいました。それでも『毎日できることを少しずつやっていこう。一緒に喜んで、たくさん褒めてあげよう』と気持ちを切り替えたんです。それからは前向きになれました」
飼い主さんは、歩行器をオーダーメイドで用意したり、ハンドルをDIYで取りつけたりと、工夫を重ねています。こうした工夫をSNSで発信することで「とも君の取り組みが、同じ境遇のねこたちへの参考や励みになれば」と語ります。
とも君の冬の一大イベントとは?
実は、とも君には楽しみにしているイベントがあるそうです。それは、年末年始に飼い主さんの実家で過ごすこと。
広い庭がお気に入りで、自力歩行をしていた頃は庭でかくれんぼをしたり、鳥や虫を追いかけたりしていました。その庭で過ごすひとときが、今でもとも君にとって特別な時間になっています。
大好きな庭をもう一度歩けるように、リハビリを頑張るとも君。飼い主さんは、そんなとも君の日常の様子をブログ「とも君ののんびりリハビリ生活」とYouTubeチャンネル「とも君の のんびりリハビリ生活 -Tomo’s rehab life –」でも発信しています。
また、とも君への支援金が含まれる「とも君応援カレンダー2025」も販売中。とも君がまた元気に自分の足で歩けるようになる日が来るのを、多くの人が願っています。
○取材協力:とも君ののんびりリハビリ生活(@tomozou_1225)さん
(Hint-Pot編集部)