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「なんのために支払っているかが曖昧」 アメリカのクリスマスに届く“不幸の手紙” 日本人男性が首をかしげる慣習とは
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アメリカのチップ文化について
レストランや美容室など、アメリカではあらゆるものにチップがかかります。実際のところ、アメリカ人はどう思っているのでしょうか。
アメリカでチップの習慣が生まれたのには、歴史的な経緯があります。これまでにもチップ反対運動などが起こったものの、その都度、文化として残ってきました。しかし、最近の物価高騰と相まって「チップの額が高すぎる」とアメリカ人も悲鳴を上げており、チップ制度を廃止しようという動きもあります。
レストランなどで、クレジットカードを使用するときは「16%、18%、20%」など、3種類程度の推奨額が提示されます。そのひとつにチェックを入れ、その金額を支払うのです。
コーヒーショップなどのレジでも同様に、タッチスクリーンに推奨額が示されます。このパーセンテージが年々上がってきているのもあるのですが、反対の声が大きくなるのは、それだけが理由ではないような気がします。
本来は自発的にチップを渡すはずなのに、こういった方式だと、なんのためにチップを支払っているかが曖昧になります。ウーバーなどのアプリで支払うときもそう感じます。
日本人のおもてなしの心は、見返りを求めないといわれていますが、旅館などで良いサービスを受けたときは心づけを渡します。相手への感謝の気持ちを込めてチップを渡せるのであれば、良い慣習だとは思います。とはいえ、痛い出費ではあることに変わりはありませんが。
※1ドル=150円で換算。
(ユキ)
ユキ(ゆき)
都内の出版社で編集者として働いていたが、2022年に妻の海外赴任に帯同し、渡米。駐在員の夫、「駐夫」となる。現在はニューヨークに在住し、編集者、学生、主夫と三足のわらじを履いた生活を送っている。お酒をこよなく愛しており、バーめぐりが趣味。目下の悩みは、良いサウナが見つからないこと。マンハッタン中を探してみたものの、日本の水準を満たすところがなく、一時帰国の際にサウナへ行くのを楽しみにしている。