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「日本のように甘い時間が流れているわけではない」 フランスのクリスマス 日本人女性が驚愕したスケジュールとは
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いよいよクリスマス目前。日本のクリスマスといえば、恋人とロマンチックに過ごしたり、友達とパーティーなどで盛り上がったりする楽しいイメージですが、本場のクリスマスはなかなかハードな様子です。ひょんなことからイギリスに移住、就職し、海外在住歴7年を超えたMoyoさんが、外国暮らしのリアルを綴るこの連載。第51回は、フランスでのクリスマスの話を紹介します。
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一大イベントのクリスマス
12月半ばに差しかかり、2024年も終わる気配が近づいていますね。ですが、その前にクリスマスがやってきて、そして新年のお祝いをします。
ヨーロッパでは、11月の終わりからすでにクリスマスの準備が進められています。街ではキラキラと光り輝くイルミネーションやクリスマスマーケットなどが始まると、昨年の記事にも書きました。
昨年は、見るものも経験するものも何もかもが初めてで、観光客気分で楽しんでいました。しかし今年は、フランスで過ごす2回目のクリスマス。また違った角度で過ごすことになりそうで、すでに慌ただしくなっています。
クリスマス前からショッピングで大忙し
というのも、まずクリスマスが、日本のお正月のように家族や親戚が一堂に会する大事な機会であるため。料理の献立やらギフト選びやら、事前に決めることがたくさんあるのです。
24日のイブ、そして本番の25日はとにかく食べて、飲んで、しゃべります。延々と宴が続くかのような時間の流れ方になるのです。
ここで食べる料理には、お正月のおせち料理のようにオーソドックスなメニューもありますが、実際はそれぞれの家庭によって、傾向がかなり違うと思います。今年は私とパートナーのアパートに、彼の家族を招待してもてなすことを計画しているため、まずは献立作りからスタート。
こちらの定番というものは未知の部分も多いため、日本のウェブメディアなどで「フランスのクリスマスの定番」として紹介されている料理を彼に見せました。そうしたら、「え? これが定番として紹介されているの?」という返事もあったので、何が正しいかはわかりませんね。
さて、献立で大事なのはみんなが苦手なもの、食べられないものなどを考慮すること。ベジタリアンやヴィーガンなどは身近にいないのですが、もしいる場合は大変かもしれません。
また、アレルギーがあるケースも。昨年の記事にも書いたように、フランスではスターター(前菜)にオイスター(カキ)が人気で、パートナーの実家でも定番のメニューでした。ところが、私がアレルギーを発症したため今年は避ける方向に。このような制約を抱え、うんうんとうなっていると、献立作りに時間がかかります。
なんとか献立を決めたと思ったら、今度は集められる食材をなるべく早めに、スーパーマーケットのセール時を狙って入手します。アペロ(食前酒を楽しむ時間)や前菜などに使えるおつまみのスナックやトースト、保存が効くフォアグラや乾杯のお酒、ワインなどなど、それなりの量を用意するとなるとセール価格でもいい金額になります。ですが、スーパーマーケットも、みんなが買いそろえるものを事前にセールにしてくれるので、意外に良心的だなと思いました。
また、準備で忘れてはならないのが、家に飾るクリスマスツリー。街中や道路脇の特設場でツリーが売られているのは風物詩でしょうか。好みの高さに合わせてその場で切断のうえ、ネットでパッキングしてくれることもあります。