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日本のクリスマスとどこが違う? 英国とフランス 25日の過ごし方比べてみた 定番チキンは「やっぱり違う」
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今日は12月25日、クリスマス。日本ではクリスマスイブといえばKFC(ケンタッキーフライドチキン)が定番だと思いますが、実は日本独自の習慣です。では、海外ではどんなクリスマスディナーが一般的なのでしょうか? ひょんなことから英国へ移住、さらにフランスへ引っ越したMoyoさんが、英国とフランス、それぞれの国らしいクリスマス事情をお届けします。
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英国の伝統的なクリスマス事情
ヨーロッパでは11月終盤から、街が早くもクリスマス一色になります。色とりどりのイルミネーションや大きなクリスマスツリーが街のあちこちに飾られ、美しさに感動すると同時に「あぁ、今年ももうすぐ終わるんだな」という気持ちに(その理由はのちほど)。
日本と同様に、12月24日がクリスマスイブ、25日がクリスマスですが、大きく違うのはメインの日。日本では24日のイブが、恋人と過ごしたり、KFCに行列ができたりする日として大々的に扱われていると思います。一方、ヨーロッパでは25日のほうが重要。家族や親戚が一堂に会する大事な日です。感覚としては、日本のお正月に近いものがあるかもしれません。
豪華なクリスマスランチ、もしくはディナーをみんなで囲むのも、英国では恒例の王室アナウンスメントが行われるのも25日です。スーパーマーケットをはじめとしたお店や公共交通機関、何もかもストップするので、街が一番静かになる日でもあります。
さて、そんな大事な日に英国では何を食べて過ごすのでしょうか? 私の経験上、英国でのクリスマスディナーに欠かせないメニューは以下のようになります。
・メイン:ローストターキーやローストチキン
・付け合わせ:ローストポテト、ニンジン、ローストパースニップ、芽キャベツなど
・サイド:ピッグス・イン・ブランケッツなど
・デザート:クリスマスプディング、ミンスパイなど
聞き慣れない「ピッグス・イン・ブランケッツ」とは、平たくいうと小さなソーセージをベーコンで包んだもの。つまり、豚×豚。この脂っこさがお酒に合うので、意外に箸が進んでしまいます。
こういった伝統的なメニューは、自分でゼロから作る必要がありません。スーパーに行けば出来合いのものがたくさん売られており、英国に身寄りがない独り身でも、気になるものをつまんで楽しむことができます。私は、ハウスメイトなどと一緒に持ち寄りパーティーをしたことも。
このようにクリスマスは一日中、家で食べて飲んで過ごすため、街にはほとんど人気がありません。ところが、次の日の26日は一転して、街に人があふれ返ります。その理由は、「ボクシングデー」という大セールが開始されるから。このセールが始まると、世間は一気に年末へ向けて進むのです。