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1年で一番出費がかさむ、アメリカのクリスマス 庶民派日本人ママが驚いたカルチャーショックとは
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アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている45歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。12月でも日中は半袖で過ごせるハワイですが、もちろんクリスマスモードに染まります。しかし、ただ楽しむだけでは終わらない、アメリカならではのクリスマス事情があるのだとか。第22回は「家計を圧迫するアメリカのクリスマス」です。
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「シークレットサンタ」とは
ハワイでは11月末のサンクスギビングデーが終わるやいなや、ウォルマートなど大型ショッピングセンターにクリスマス特設コーナーが設置されます。ワクワク半分、「今年もこの季節がきてしまった……」という憂鬱が半分。
なぜ憂鬱かというと、子どもの学校や、ママ友グループから「クリスマスパーティーをしよう」「シークレットサンタをしよう」とのお声がかかり、大量のクリスマスプレゼントを準備しなければならないからです。
「シークレットサンタって何?」と思われる方もいるかもしれません。これは、参加する子どもたち、例えば10名なら10名の名前が書かれた紙の中から1枚を受け取り、その子どもに匿名でプレゼントを贈るというイベントです。
ロコ美が通っている学校からは、予算15ドル(約2300円)以内でプレゼントを準備するようお達しがありました。近所の仲良しグループ6組間でも、シークレットサンタが開催されることに。
「文化の違いだなぁ」と驚いたのは、近所のママ友とのグループチャットに、それぞれの子どものamazonウィッシュリスト(欲しいものリスト)のリンクが貼られたこと。10~20個ほどのプレゼントの中から選ぶよう催促されました。
平均の価格帯は20~30ドル(約3000~4600円)でしたが、40ドル(約6000円)以上する商品をリストに入れているママさんも。また、10ドル(約1500円)台の商品を選んでいる良心的なママさんもいて、それぞれの人間性が垣間見れて、大変興味深かったです。
ちなみに、私はグループ内で唯一リストを作らず、「ボードゲームか、本なら何でも!」とグループチャットに投稿しました。私がまだ知らない、おもしろいゲーム&本に出合いたい気持ちと、プレゼントを指定する“わびさび”のなさが受け入れられなかったのがその理由です。きっとアメリカ人ママさんたちは、私のことを堅物な日本人だと思ったことでしょう(笑)。