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痛風で突然の激痛 年末年始で病院が休みの場合、対処法は 内科医が解説
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教えてくれた人:佐藤 留美
「風が吹くだけで痛い」といわれるほど、激痛を伴う「痛風」。汗をかきやすい夏に発症しやすいといわれますが、実は空気が乾燥する冬も注意が必要です。忘年会や新年会などで、アルコールを摂取する機会が増える季節。もし急に発症したら、どうすればいいのでしょうか。内科医の佐藤留美医師に詳しい話を伺いました。
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乾燥する冬はこまめに水分補給をしないと脱水状態になりやすい
痛風という病名を、一度は耳にしたことがある人は多いでしょう。その正式名称は「高尿酸血症」といいます。
細胞内の核に含まれるプリン体が分解されるときに生じる老廃物(尿酸)が、尿中に排泄されず、血中濃度が高まることで発症する病気です。尿酸値の高い人が治療をしないで放置していると、尿酸が結晶になり、足などの関節に溜まって激痛を伴う痛風発作を引き起こします。
血中の尿酸は、発汗などにより体内の水分が奪われることで濃度が上昇。暑さが増す夏場は脱水になりやすいので、痛風を訴える患者さんが増えます。
しかし、冬場も例外ではありません。その原因は、冬は夏よりも空気が乾燥するため、こまめに水分補給をしないと脱水状態になるからです。
水分をこまめにとったほうがいいと言っても、アルコールや清涼飲料水の飲みすぎは逆効果になるので注意しましょう。アルコールには、尿酸の産生量を増やし、尿酸の排泄を阻害する作用があります。また、清涼飲料水などの甘い飲み物には、果糖が体内で分解される際に尿酸値を上げる作用があるからです。
痛風になりやすい人の特徴とは
痛風になりやすいのは、圧倒的に男性です。女性に少ないのは、女性ホルモンには尿酸の排出を促す働きがあるからです。しかし、女性ホルモンの分泌が低下する閉経後の方は、注意しましょう。
○痛風になりやすい人の特徴
・日常的に食べすぎたり飲みすぎたりしている
・尿酸値が7.0mg/dLを超えている人
・家族に尿酸値が高い人がいる人
・肥満で、とくに内臓脂肪が多い人
・運動不足の人
・清涼飲料水、アルコールをよく飲む人
・外食やコンビニ食が多いなど、食生活が不規則な人
・ストレスを溜めやすい人