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からだ・美容

痛風で突然の激痛 年末年始で病院が休みの場合、対処法は 内科医が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:佐藤 留美

年末年始に気をつけたい食品

豪華なおせち料理には注意が必要な場合も(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
豪華なおせち料理には注意が必要な場合も(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 年末年始は、食卓にごちそうが並び、昼も夜も飲んだり食べたりが続きます。忘年会や新年会といった会食も多く、いつもとは異なる食生活になりがちです。痛風を考えるならば、プリン体を多く含む食品の摂取に気をつけましょう。

○年末年始に気をつけたい食品
・動物性たんぱく質がたっぷり入った食品
・魚の内臓
・レバー
・アンチョビ
・干しシイタケ、煮干し

 上記に限らず、食べすぎは良くありません。年末年始だからといって羽目をはずさず、腹八分目を意識した、栄養バランスのいい食事を心がけることが大切です。

応急処置は患部を冷やして水分補給をしっかりと

 痛風の腫れや激痛は、ある日突然起こります。痛風発作が起こる前に、軽い痛みや違和感などの前兆が現れる場合もあるので、前兆を感じたら、痛みがある部位を冷やし安静にしましょう。

 また、十分な水分を摂取してください。尿酸は尿から排出されるため、尿の量が増えれば、体内の尿酸が体の外へ出やすくなります。

 症状が強い場合や、発作が起こった場合は、早めに医療機関を受診しましょう。もし医療機関が休みの場合、自宅でできる対処法は前兆を感じたときと同様です。安静にして患部を冷やし、水分を十分摂取して、尿酸の排泄を促すようにしましょう。

 市販の鎮痛消炎薬を内服することで痛みの軽減にもつながりますが、使用する際は用法・用量を守り、副作用にも注意が必要です。心配な人は、医療機関が開いているうちに、早めに医師の診察を受けてください。

(Hint-Pot編集部)

佐藤 留美(さとう・るみ)

久留米大学医学部卒業後、同大学病院や市中病院にて臨床医として研鑽を積む。大学院では感染症学の研究に励み、医学博士号を取得。臨床面では内科・呼吸器・感染症・アレルギーなどの専門医及び指導医となり、同大学関連の急性期病院にてCOVID-19の診療など第一線で活躍中。花粉症や喘息などのアレルギー疾患の診療経験も豊富。その傍ら、現在は藤崎メディカルクリニックの副院長として地域医療にも取り組んでいる。