仕事・人生
「私からお願いしての白髪染めはやめてもらいました」 加藤茶さんの老いと正面から向き合えるように 綾菜さんに起きた大きな変化
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周囲が一丸となって「加藤茶」を支える日々に
不思議なもので、ちーたんの老いを受け止められるようになったら私も、そして、たぶんちーたんも気持ちが楽になったんです。そもそもちーたんは、1960年代からずっと仕事で忙しい日々。しかも仕事で手を抜くことはないわけで、そんな暮らしを長年続けてきたら体も壊れるよね、と。
だから今は、私だけでなく、双方のマネージャーさんも巻き込んで「加藤茶」をサポートする、チームのような関係ができあがっています。ちーたんを中心として、家族が増えた感じ。おかげで、すごく楽しい日々を過ごしています。
仕事といえば、ちーたん、もうすぐ82歳になる今でも、毎日バリバリ仕事をこなしているんです。放送作家として台本を書いたりしているんですけど、本人は「この歳でも仕事をもらえるなんて、本当にありがたい」と日々、感謝を忘れません。80歳過ぎてこんなにシャキシャキしている人、めったにいないですよね。
たまにファンの方とのイベントが行われるんですが、ファンの方もちーたんが高齢であることを理解してくれているのか、すごく喜んでくれるんです。そのたびに、ちーたんは「俺なんかを見て喜んでくれるのかぁ、ありがてぇ、ありがてぇ」って言っていて。
実は、ちーたんのファンは高校生がめちゃくちゃ多いんですよ! YouTubeの影響なのか、昭和回帰ブームのためか、ドリフターズのコントを見てファンになってくれたみたい。そういう子が感極まって泣いてくれたりして。うれしそうに笑うちーたんを見て、私も一緒にうれしくなっています。
(和栗 恵)