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「おふくろはここに来ていたのか」 加藤茶さんの亡き母の足跡をたどる旅 綾菜さんにとって特別な思い出とは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

亡き母の思い出に触れる旅にもなった今回のハワイ

 それにしても、驚いたのはハワイの物価高。日本人観光客を以前ほど見かけませんでした。

 レストランも軒並み相場が上がっていて、帰国してから確認したら、払ったチップだけでなんと3万8000円。タクシーのチップも2000円~3000円が相場になっていて、しかもクレジットカードで勝手に引かれちゃうから、昔みたいに500円、1000円で済ませられないんです。朝食を食べるだけで1万5000円、ディナーは3万円、4万円なんてすぐ飛んでいってしまって。本気で日本が恋しくなりましたね。

 私、ハワイに行くたびにお財布を新調していたんですけど、高すぎて今回は断念。ハワイはもう、気軽に行ける場所じゃなくなっちゃいましたね。ブランドショップには入りもしませんでした(笑)。自分へのお土産は、ホテルの部屋が寒すぎて、ちーたんとおそろいで買った部屋着。高級ブランドのものというわけではないのですが、なんと2着で10万円オーバー。しかも、洗濯したらすぐに縮んじゃいました……。

 でも、今回のハワイは、夫婦の時間を今までで一番持てたんです。ちーたんは以前、ハワイにマンションを持っていたので、当時はハワイに行ったら1か月ほど滞在することもありました。でも、ちーたんは男性陣とゴルフへ、私は女性陣と買い物へと、夫婦だけで一緒に過ごすことがほとんどなかったんです。

 そんな今回の旅で、とくに思い出深いのは、ちーたんのお母さんの足跡をたどる旅です。お母さんは亡くなる前にハワイを旅していて、そのときの写真をヒントに、お母さんの訪れた地をめぐりました。

 ちーたんが「そうか、亡くなる前に、おふくろはここに来ていたのか」って感慨深そうにつぶやいていて、お母さんの思い出を夫婦で共有できたことが、とてもうれしかったです。

 次は、ベトナムなどアジア圏を攻めてみたいですね。ハワイはちょっともう、高すぎるので(笑)。

 でも、日本でゆっくり過ごすのもいいなって、改めて感じるようになりました。ごはんがおいしいから秋田に行ってみようか、なんてちーたんから誘われることも。仕事ではいろいろな土地へ行ったことがありますが、プライベートではなかなか行くことができなかった場所へ、夫婦ふたりで行きたいなと。これからは、より私たちらしい旅を楽しめたらいいなと思っています。

(和栗 恵)