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「それがアメリカ式」 日本人女性が息子の小学校でびっくり 「転校生」にまつわる大きな違いとは
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![転校生を紹介するのが当たり前の日本(写真はイメージ)【写真:PIXTA】](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2025/01/13112216/20250113_school_child_px.jpg)
アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている46歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。昨年、7歳のロコ男くん(通称)が日本の小学校に体験入学し、転校生の立場になったことで、アメリカ文化との大きな違いに気がついたといいます。第26回は「日米・転校生の違い」です。
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転校することも、転校生が来たこともアナウンスされない
昨年、日本に一時帰国した際、小学1年生のロコ男が日本の小学校に体験入学しました。学校に通っている約1か月の間、ロコ男にとって新しい日本語である「転校生」を覚えたようです。「僕は転校生なんだって~」と何度かポツリとつぶやくなど、「転校生」という言葉に引っかかりを感じている様子でした。
私は日本の小学校で育ち、転校生を受け入れた経験もあれば、私自身が転校生になった経験もあります。そのため、たいして気に留めていませんでしたが、日本からハワイに戻り、8月にロコ男が新しい学年に進級した際、あることに気がつきました。
私「昨年、同じクラスだったAくんとBくん、転校してない?」
ロコ男「え、気づなかった。そういえば、どのクラスにもいないかも」
昨年のクラスメイトは18人。そのうちの2人が「転校します」などの連絡もなく、いつの間にか転校していたのです。
そして、驚いたことはもうひとつ。新しいクラスの顔ぶれを見たときのことでした。
私「新しいクラスには、昨年、同じクラスじゃなかった子が多いね」
ロコ男「昨年は違う学校に通っていた子が3人いるんだよ」
新しいクラスの17人中、なんと3人が転校生でした。学校を去るときに先生から発表することもなければ、新しく転校してきた子を教室の前に立たせて「この子は転校生なので、いろいろ教えてあげてね」と紹介することもない。それがアメリカ式のようです。
子ども同士の交流があれば、どこへ転校するのか、どこから転校してきたのかといった情報は多少入ってきます。ただ、転校生の素性が気になっているのは私だけで、ロコ男はまったく興味がなく、いろいろと詮索しないようです。