漫画
「あんた眉の描き方どないしたん?」 新人舞妓が試行錯誤する化粧 手直しされる姿を描いた漫画に「みんなに愛されてる感じがいい」の声
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京都の花街で目にする美しい舞妓さん。芸妓さんに成長するべく、修行中の舞妓さんにはさまざまな苦労があるようです。X(ツイッター)では、新人舞妓さんの化粧についての漫画が、合わせて7.6万件もの“いいね”を集め話題に。作者の松原 彩 | 舞妓さんの日常漫画(@AYA_ayayakko)さんに、詳しいお話を伺いました。
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新人舞妓が化粧に試行錯誤 直されるたびに戸惑いも
小学生の頃にテレビで舞妓さんのドキュメンタリーを観てひとめ惚れし、16歳で舞妓デビューをした松原さん。「松乃(仮名)」さんという名前で3年間、舞妓として活動したのち、19歳で芸妓に昇格しました。その後は22歳で引退し、学び直すため定時制高校へ入学したそう。
学校の先生には「舞妓ってどういう生活をしていたの?」と、何度も聞かれたといいます。それまで当たり前だと感じていたことも、花街の外から見たら非日常だと気づいたそう。「漫画で描いたらおもしろいかも」と思い、高校在学中から、花街での経験を基にエッセイ漫画を描き始めました。
今回注目を集めたのは、「舞妓の化粧」という作品。特色のある舞妓さんの化粧について描かれています。
デビューして間もない松乃さん(松原さん)は自分で化粧をしますが、最初のうちは上手にできず、試行錯誤しながら仕上げてお座敷へ行きます。すると、先輩である「姉さん方」が化粧の手直しをしてくれることも。手直しをしてもらうと「おおきに姉さん」とお礼を言い、お座敷に上がります。
一日にいくつものお座敷をこなす舞妓さんや芸妓さん。松乃さんが次のお座敷に向かうと、別の姉さんが化粧に目を留めました。「あんた眉の描き方どないしたん?」と声をかけられ、再びの手直しです。
ただ、先ほどまでの化粧との違いに戸惑う松乃さん。たくさんアドバイスをもらい、「お、おおきに姉さん……」とお礼を言うのでした。
舞妓さんの化粧事情について描かれた漫画は3回にわたって投稿され、合わせて7.6万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「舞妓さんの世界おもしろいー!!」「この子が周りから愛されているのがまたエモい」「直してくれたほかの先輩方には申し訳ない気分になるけど……直してもらえる回数だけ、かわいがってもらっているということなのかな」「グループみたいなものあるのかな? みんなに愛されている感じがいいなぁ!」などの声が上がり、ほっこりする人が続出しています。