漫画
「あんた眉の描き方どないしたん?」 新人舞妓が試行錯誤する化粧 手直しされる姿を描いた漫画に「みんなに愛されてる感じがいい」の声
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「先に直してくれたお姉さんに申し訳ないと思っていたのですが…」

松原さんに、作品を描いた背景など詳しいお話を聞きました。
Q. 「舞妓の化粧」について描こうと思った理由は?
「舞妓さんの特徴のひとつでもあるおしろいについて興味を持っていただきたいと思ったからです。それと、花街のお姉さん方が若い舞妓さんに愛情を持って接してくださっているのを、漫画を通して知ってもらえたらいいなと思いました」
Q. 姉さんに直してもらった化粧を別の姉さんに直されたとき、松原さんはどう感じましたか?
「当初は先に直してくれたお姉さんに申し訳ないと思っていたのですが、何回か直していただくうちに『姉さんによって「これが舞妓はんらしくて良い」と思う化粧のやり方が違うんや』と気づき、お勉強させてもらうつもりでいろんな姉さんに教えてもらっていました。とてもありがたかったです。お化粧は眉だけでなく、口紅の大きさや形、チークの濃さや塗る範囲など、さまざまなところを手直ししていただきましたね」
Q. 結果的に松原さんの「舞妓さん化粧」はどのようになりましたか?
「いろいろ試しましたが、顔のパーツが大きいので、全体的に控えめに塗ることを心がけていました。口紅を小さめに塗っておちょぼ口に見せたり、アイライナーや目の周りの赤い化粧も少なめに塗って、目がギョロっとならないようにしたりしていました」
Q. 舞妓さん時代に姉さんたちから教わった化粧が、現在の化粧に生かされていることはありますか?
「直接生かされていることは少ないかもしれませんが、結局は『自分に似合う化粧を見つけること』が大切なのだと学びました。私は個人的に、一重のアジアンビューティーな顔立ちの女性にとても憧れがあります。同期の舞妓さんがそういった顔立ちで、化粧を真似した時期があったのですが……。アジアンビューティーな人が似合う化粧をどれだけ真似しても、私はあの顔にはなれないし、全然似合わなくて『むしろ変になる!』と途中で気づきましたね(笑)」
舞妓を経験したからこそわかる苦労や、華やかな世界を漫画で描く松原さん。作品は、インスタグラムアカウント(aya_ayayakko)でも見ることができますよ。
(Hint-Pot編集部)