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モヤシを長持ちさせるには 水に浸して保存する方法をおすすめしない理由 栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

比較的価格が安定しているモヤシ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
比較的価格が安定しているモヤシ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 野菜の高騰が続くなか、比較的安定した価格で家計を助けてくれるモヤシ。まとめ買いしたものの、使い切れずに傷んでしまった経験もあるのでは? 水に浸して冷蔵保存すると長持ちしますが、栄養面の観点でいうと、もったいないことをしているとか。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに、モヤシの栄養や保存のコツについて伺いました。

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モヤシはビタミンやミネラル、食物繊維などを含む

 モヤシは豆類を水に浸し、暗所で発芽させたものです。ほとんどが水分のため「栄養がない」と思われがちですが、そんなことはありません。低エネルギーながら、ビタミンCや葉酸、カルシウムやカリウム、食物繊維などを含んでいます。

 モヤシといっても種類があり、日本で手に入るものには「緑豆モヤシ」「ブラックマッペモヤシ」「大豆モヤシ」の3つがあります。それぞれの特徴は次の通りです。

○緑豆モヤシ
 現在、日本の食卓に最も普及しているモヤシ。軸は太めで食べごたえがあります。みずみずしく、ほど良い甘みが特徴です。

○ブラックマッペモヤシ
 黒豆モヤシとも呼ばれます。小ぶりの黒豆が原料で、緑豆モヤシよりも細く、青臭さが少ないです。加熱してもしんなりしにくく、シャキシャキ感が楽しめます。

○大豆モヤシ
 古くから日本の食卓で愛されてきたとされるモヤシです。緑豆より太くて長く、歯ごたえがあります。根の部分と豆の部分で異なる食感が楽しめるのが特徴です。

 これらのモヤシのなかで栄養価が最も高いのは、エネルギー源であるたんぱく質や脂質が多く、“畑の肉”と呼ばれる大豆が発芽した大豆モヤシです。