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2月28日は「ビスケットの日」 意外に古い日本での歴史、表面に空いた謎の穴…知っているようで知らない豆知識

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著者:Hint-Pot編集部

ハードビスケットの穴はなんのため?

表面に穴があるハードビスケット【写真提供:一般社団法人全国ビスケット協会】
表面に穴があるハードビスケット【写真提供:一般社団法人全国ビスケット協会】

“ビスケットの中のビスケット”とも言うべきハードビスケットには、表面にたくさんの細かい穴があります。単なる模様ではなく、これらの穴には重要な役割があるのです。

 ハードビスケットは、生地を何層も重ねて薄く伸ばし、型抜きして焼き上げるものです。その際、そのまま焼くと層と層の間で空気が膨張したり、水蒸気が発生したりして、火ぶくれができてしまいます。

 そこで、表面に穴を開けることでガス抜きの役割を果たし、平らなビスケットを焼くことができるのです。パリッとした歯ざわりに仕上がりますし、割ってみると、平均的できめ細やかな、きれいな層が見えると思います。

忙しい日常や非常時にもビスケットを活用

 ビスケットは、小麦粉のほか、卵や乳製品を使って作られます。不足しがちなカルシウムやビタミンA、B1、B2などを含み、たんぱく質や脂肪も豊富。実は栄養バランスの良い食品です。

 イギリスで言うところのモーニングティーやアフタヌーンティーなど、欧米の食生活にビスケットは欠かせません。日本でもぜひ、おやつとしてはもちろん、栄養価の高い食事の一部としても活用していただけたらと思います。

 たとえば、早起きしなければならない朝や、二日酔いで食欲がないといったときでも、ビスケット2~3枚なら比較的楽に食べられるでしょう。また、忙しくて食事を取れないときも、ビスケットなら移動途中にサッと口にしやすく、手軽にエネルギー補給ができます。

 さらに、災害時の非常食にもビスケットはうってつけです。昨年の能登半島地震でも、会員企業が被災地にビスケットをお届けしたところ、「厳しい避難生活のなかで、一時の平穏をいただきました」などのお声を耳にしました。賞味期限も長いので、ぜひ各家庭の備蓄食品に加えてください。

 ビスケットは高温多湿が苦手です。直射日光を避け、涼しいところで保管してください。また、封を切ったものを保管するときは、切り口を輪ゴムやクリップでしっかりと留め、金属の箱に入れるなど湿気ないようにすることが大切。とはいえ、早いうちにおいしく召し上がっていただくのが、もちろん一番のおすすめです。

「ビスケットの日」にちなんで、現在「ビスケットまつりキャンペーン」(A賞:フランス・パリへの旅(14組28名様ご招待)、B賞:ビスケットセット(2200円相当を2280名様)を開催中です。協会のウェブサイトから応募できます。

◇一般社団法人全国ビスケット協会
1927年5月、ビスケット業界の調和と発展を図ることを目的として設立された、ビスケットメーカーの団体。会長は、ブルボン代表取締役社長の吉田康氏。会員企業は、イトウ製菓、ギンビス、宝製菓といったビスケット専業メーカーに加え、明治、森永製菓、不二家、江崎グリコ、ロッテなど全25社。

(Hint-Pot編集部)