からだ・美容
花粉飛散量は平年の1.6倍 花粉症の症状別おすすめ市販薬をベテラン薬剤師に聞いた
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日本人の3人に1人がスギ花粉症になるなど、「国民病」ともいわれる花粉症。スギだけでなく、さまざまな花粉や黄砂などによるアレルギー性鼻炎に悩む人は多いでしょう。医師の診察を受け、原因物質の特定や治療、薬の処方を受けるのが一番ですが、時間がないなどで市販薬を頼ることもあります。花粉症に悩まされているとき、どんな市販薬を選べば良いのでしょうか。薬剤師として20年のキャリアがあり、X(ツイッター)でわかりやすい薬の情報を発信している、かな(@kana8life)さんに詳しいお話を伺いました。
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「花粉の飛散がピークに達してからでは、お薬を飲んでも効き目が悪い」
――まだ寒さが強いですが、すでに花粉症の症状を訴える人が増えています。
「2025年の花粉飛散量は、平年と比べるとなんと1.6倍、西日本では2倍以上といわれています。きちんと医師の診断を受けるほうが良いですが、発熱などがないと仕事を休んで通院する時間が取れない人も多いでしょう。
そうしたなか、市販薬を活用するのも選択肢のひとつ。花粉の飛散がピークに達してからでは、お薬を飲んでも効き目が悪いので、早めに服用するのがおすすめです」
――花粉症には、いくつもの症状があります。どういった市販薬を選ぶと良いのでしょうか?
「主な症状は、鼻水が出る、鼻がつまる、目がかゆくなるの3つです。まずは、鼻水が出る場合におすすめする主な市販薬について、成分や服用する条件などと併せて説明します。
1つ目は『クラリチンEX』大正製薬(主な成分:ロラタジン)です。眠くならず、服用も1日1回で済みます。眠くならないタイプなので、車の運転をする人や受験生でも安心です。1日1回食後に服用で、必ず毎日同じ時間帯に飲むことがポイント。たとえば、朝食後に飲んでいたけれど忘れてしまい、昼食後に服用したという場合は、次の日も昼食後に飲むようにしてください。忘れないタイミングをご自身で設定しましょう。
2つ目は『アレグラFX』久光製薬(主な成分:フェキソフェナジン)。朝夕1日2回の服用が可能であれば、『クラリチン』と同じく眠くならないタイプでおすすめです。1日1回のタイプだと夕方また鼻水が出てきてしまう人は、2回服用できるタイプのほうが、個人的には使いやすいと思います。
3つ目は『アレジオン』エスエス製薬(主な成分:エピナスチン)や、『新コンタック鼻炎Z』Haleonジャパン株式会社(主な成分:セチリジン)です。1日1回、就寝前に服用。『使用上の注意』に服用後、乗り物や機械類の運転操作をしないでくださいとあり、注意が必要です。ただ寝る前に飲むので、日中の眠気は少ないもののゼロではありません。多少眠くなっても大丈夫という方で、1日1回の服用にしたい場合に良いでしょう」