Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

つみれとつくねの違いとは? 似ている食べ物の素朴な疑問を栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

イワシのつみれを使った鍋料理(写真はイメージ)【写真:写真AC】
イワシのつみれを使った鍋料理(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 鍋や汁ものの具材として定番の「つみれ」と、焼き鳥でおなじみの「つくね」。火を通す前の状態が似ていることから、「つみれは魚、つくねは肉」と呼ぶイメージがありますが、実は材料の違いではないようです。いったい、なんの違いなのでしょうか。栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

呼び名の違いは「作り方」にあり

 一般的に、つみれはイワシなどの赤身魚のすり身で、つくねは鶏ひき肉で作られることが多いです。そのため、「つみれは魚、つくねは肉」と材料で区別されていると考えられがちですが、実はつみれもつくねも使う具材に決まりはありません。

 呼び名の違いは、作り方の工程にあります。作り方によっては「肉のつみれ」もありますし、「魚のつくね」もあるのです。それぞれを解説します。

つみれは「摘み入れる」もの

 つみれは、「摘み取って入れる」動作を表す「摘み入れ」が語源とされています。練った魚肉のすり身を湯に入れて固めた食べ物で、江戸時代にはすでに作られていたようです。練った魚肉を指でつまんで湯に入れていたことから「摘み入れ」と呼び、その言葉が転じて「つみれ」と呼ぶようになったといわれています。

 現代でも、材料を練り上げたタネを、成形せずにスプーンやヘラなどですくって鍋や汁物に入れて食べる料理を、つみれといいます。魚に限らず、肉を使用しても、同様にタネをスプーンなどですくって汁に入れて作るものであれば、つみれです。

 つみれは、タネを必要以上にこねないため、ふんわりとやわらかい食感が特徴です。その分、型崩れしやすいので、家庭で作る際は形がうまくまとまらないこともあるかもしれません。市販のものは、熱が通りやすいように中心にくぼみがあり、あらかじめゆでられているものもあります。型崩れしにくく、調理が簡単です。