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日本の駅は「けっこう神経を使う」 欧州暮らしが長い日本人女性 一時帰国で戸惑う意外なこととは
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海外在住歴の長い人が日本へ帰ってくると、その変化に驚くことがあります。ひょんなことからイギリスに移住、就職し、海外在住歴8年を超えたMoyoさんによると、近年ではスマートフォンを見ている人の多さに驚いているそうです。この連載では、ヨーロッパ暮らしで気づいた日本の新たな一面を綴ります。第54回は「ながらスマホ」についてです。
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スマホから見るマナーの違い
日本へ帰国するたびに思うのは、電車やバスの中でも駅構内でも、とにかくずっとスマホを触っている人が多いこと。みんな何をそんなに見ているのかなと、ちょっと目をやると、ゲームプレイやドラマのストリーミング再生、SNSの閲覧など、人によってさまざまです。
私が日本で社会人をしていた頃は、ちょうどスマホが浸透してきた過渡期だったので、まだ全員が全員スマホをずっと見ているという時代ではありませんでした。会社のメールをチェックするため、目的地への地図を見るためなど、決まった目的で使うことのほうが多かったことをふと思い出し、この光景に少しびっくりします。
さて、「歩きスマホ」や「ながらスマホ」について注意喚起されることが増えたように、歩行者や人々のマナーが問われることも多くなったと思います。
スマホを見ながらイヤホンを装着している人が多く、周囲の状況に気づかなかったり、歩いているとぶつかりそうになったりすることもしばしば。
とくに東京などの都会は、帰るたびに駅構内が大きく様変わりしていて、案内表示を見ながら歩かねばならなりません。慣れている歩くスピードが速い人波に逆らわないようにしながら、「歩きスマホ」の人に気をつけなければいけないというダブルコンボ。こちらが避けないと大惨事になりかねないと、けっこう神経を使います。