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墓花にチューリップを選ぶのはマナー違反? 春のお彼岸におすすめの花 プロに聞いた
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2025年の春のお彼岸は、3月17日(月)~23日(日)です。お墓参りをする人もいるでしょう。春は花の種類が増える季節で、店頭にもたくさんの種類の花が並びます。お供え用に売られている花ではなく、自分で花を選ぶ場合、供えてはいけない花の決まりはあるのでしょうか。フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。
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供える花にとくに決まりはない
お彼岸に供える花に、とくに厳密な決まりはありません。近年では、「亡くなった方を偲ぶ」という意味で故人が好きだった花、または好きだった色の花を選ぶ傾向にあります。
しかし、昔から「供花に適さない」といわれている花はあります。地域や風習、宗派によって違いはありますが、主に「トゲ」「つる」「毒」があるものはタブーとされてきました。気になる場合は、次の3つを押さえておきましょう。
○トゲがあるもの
バラ、アザミなどは、殺生をイメージすることから避けられてきました。
○つるがあるもの
アサガオ、クレマチスなどは、つるが絡み付くので避けたほうが良いとされています。
○毒のあるもの
ヒガンバナ、スイセンなどは、球根や葉などにも毒があるといわれています。
したがって、チューリップは、一般的に毒性は弱いですが球根をはじめ毒があるので、供花に適さないと考えるケースもあるかもしれません。また花があまり長持ちせず、すぐに散ってしまうことから、供花としておすすめしない場合もあります。しかし、故人が好きな切り花ならば、チューリップを供えても、必ずしもマナー違反とは限りません。墓前に向いているか向いていないかが気になる場合は、購入時に花店のスタッフに確認すると安心でしょう。