からだ・美容
気になる“首のシワやたるみ” 2つのケアで手軽に予防 美容皮膚科医が解説
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教えてくれた人:久野 賀子

寒い時期はマフラーなどで隠していた首元。暖かくなって薄着をする際、首のシワやたるみが気になってしまう人もいるでしょう。今すぐできる対策とは? 首のシワやたるみについて、美容皮膚科医の久野賀子医師にお話をお伺いしました。
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首のシワやたるみの悩みは主に4つの傾向がある
日々、接している患者さんのなかで、首のシワやたるみに悩みを持っていらっしゃる方は多いです。悩みの種類は、大きく4つに分けられます。
○首に関する主な4つの悩み
・横ジワ
横一直線に入ったシワ。さまざまな年代にみられる
・縦ジワ
縦に細かくクシャッと入るシワで、50代以上の方に多い
・縦スジ
口を「イー」と横に広げると出てくる、ニワトリのトサカのような筋。主に加齢による筋肉(広頸筋)の張り出しで、60代以上に目立つ
・アゴ下からのたるみ
二重アゴなど、アゴ下から首にかけて出てくるたるみやもたつき感。若い世代にも多い
首のシワやたるみは加齢だけでなく、姿勢なども原因
そもそも、首は顔や背中に比べて皮脂が出にくく、筋肉が少ないため、デリケートで乾燥しやすい特徴があります。一般的にシワやたるみは、加齢とともに皮膚の弾力が弱くなるとできるので、皮膚が弱い首は出やすい部位と言えるでしょう。
また、加齢や急激なダイエットなどで骨や筋肉、脂肪などのボリュームが減ると、余ってしまった顔の皮膚や皮下脂肪が重力で首に下がってきて、シワやたるみになることもあります。
加えて首は、日常生活で前後左右に動かすことが多い部位です。したがって、動作の癖や姿勢がシワやたるみの原因になることもあります。近年では、たとえばスマートフォンやパソコンなどの使用で前傾姿勢を取り続ける、リモートワークで長時間同じ姿勢を取るなどの生活習慣によって、首にシワが刻まれます。とくに前傾する姿勢は、首に横ジワが入りやすく、徐々に目立ってくることが多いです。
姿勢の乱れは、目や肩こりなど、ほかの体のトラブルにつながることでも知られています。首のシワやたるみの予防のためにも、日頃から背筋や首を伸ばし、シワが入りにくい姿勢を心がけると良いでしょう。