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「鉛筆を持つ手が震えるほど緊張」 海外在住10年の日本人女性が英検に挑戦 まさかの結果とは
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アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている46歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。第34回のテーマは「アラフィフ、英検受けてみた」。小学生の受験者数が年々増加しているという英検に、海外在住10年の筆者が挑戦しました。
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7歳の我が子に受験させるには試験時間などがネックに
日本で大学受験を考えている中学・高校生の多くがトライする実用英語技能検定、略して英検。英検の公式ウェブサイトによると、2023年度実施の志願者数は中学・高校生が300万人以上で、小学生はなんと55万人超え!
芸能界では、お笑いコンビ・クワバタオハラの小原正子さんのお子さんが9歳で準2級に合格。俳優・釈由美子さんのお子さんはなんと8歳で2級に合格したと、それぞれのブログで発表されています。2級は高校卒業程度のレベルといわれているので、小学生で受かるのはとてもすごいことです。
「そうだ、うちにも英語が話せる子ども(7歳男児)がいるじゃないか!」と思い立ち、詳細を確認するため、英検のウェブサイトを開いてみました。その中の「英検for kids」というページでは、受検当日の流れや注意点がイラスト付きで説明され、いかに子どもの受験者が多いかがうかがえます。
7歳の我が子にとって大きな壁となるのは、まず試験時間の長さ。たとえば4級を受ける場合、リーディング35分/リスニング30分の試験時間に加えて、試験が始まる40分前には着席することが義務づけられています。そのため、合計1時間45分は試験会場内で、ひとりで対応できなければいけません。
そして、もうひとつの壁は解答用紙がマークシート形式であること。試しに解答用紙をダウンロードして息子に塗らせてみると、丸からはみ出しまくっていました……。きっと練習を重ねればクリアできるのでしょうが、学校の宿題ですら嫌々やっている息子に、英検対策の勉強を無理強いすることは心苦しくてできません。
英検S-CBTという、コンピューターで受けられる試験のほうが負担は少なそうですが、いろいろ考えた末に、今は子どもに英検を受けさせることはやめにしました。そして、まずは私が英検を受けることで、その難易度や会場の空気感を体感してみることに。
思い返せば、最後に英検を受けたのは中学3年生の頃。現役の学生だったので、とくに英検対策をしなくても3級に合格しました。あれから30年……今回は準2級を飛ばして「履歴書に書ける」といわれる2級に挑戦することに。
巷では「6割正解すれば合格」と、まことしやかに囁かれています。なので、自分に甘く6割を目指そう! とゆる~く勉強して、日本へ一時帰国した際に試験を受けました。