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新生活がスタート ストレスに負けないために摂取したい栄養成分とは? 栄養士に聞いた
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教えてくれた人:和漢 歩実

この春、新生活をスタートした人もいるでしょう。新しい環境に気力が充実している一方で、変化に適応しようと気づかぬうちにストレスが溜まり、「新生活疲れ」を感じることも。実は、栄養不足でストレスに対する抵抗力が下がってしまうこともあるようです。ストレスに負けないために摂取したい栄養成分とは? 栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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栄養不足からストレスに弱い体になることも
私たちの体は、ストレスがかかると、身を守ろうとしてエネルギーを消費するため、より栄養素が必要になります。食生活が偏るとストレスに弱い体になり、疲労感や気分の落ち込み、不眠など体の不調につながっていく可能性も。
春は、慣れない新生活で無意識のうちにストレスを溜めやすい季節です。健やかな体作りのために、食事も意識していきましょう。ストレスに負けないよう、どんな栄養成分の摂取を心がければ良いか、3つのポイントを解説します。
その1 抗ストレスホルモンの生成に必要な「ビタミンC」
人間は、ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンを分泌し、ストレスに対抗しようとします。このコルチゾールを作るために必要なのが、ビタミンCです。ストレスが続くと、体内のビタミンCが大量に消費されるため、不足しやすくなります。その結果、ストレスへの耐性が低くなり、疲れやすくなったり、体調を崩しやすくなったりするのです。
ストレスが溜まりやすい新生活の時期こそ、意識して摂取したい栄養成分です。ビタミンCを含む代表的な食品は果物や野菜で、次のものが挙げられます。
○ビタミンCを多く含む食品
キウイフルーツ、イチゴ、オレンジ、グレープフルーツ、レモン、菜の花、パプリカ、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、ジャガイモ、サツマイモなど
一般的にビタミンCは熱に弱いのですが、「畑のレモン」と呼ばれるカリフラワーや、イモ類のビタミンCは熱に強いです。生で食べられるものは、生食で。また、水に溶けやすい性質があるので、ミネストローネなどスープにすると良いでしょう。
その2 幸せホルモンの原料「トリプトファン」
精神面の安定に関わるのが、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンです。セロトニンには、気持ちを落ち着かせ、ストレスを和らげる働きがあります。しかし、その原料となるアミノ酸の一種・トリプトファンは体内で作れないため、日々の食事から十分に摂取することが必要です。トリプトファンが不足すると、セロトニンが十分に合成されず、気分の落ち込みやイライラにつながります。
セロトニンは、夜になると睡眠を促すメラトニンに変わります。朝にトリプトファンを摂取すると、その日の夜の快眠の助けにもなるでしょう。
○トリプトファンを多く含む食品
たんぱく質を多く含む肉類や魚介類、卵、大豆製品乳・乳製品、バナナ、ナッツ類