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冷蔵保存すべき調味料、冷蔵NGな調味料とは? 開封後の保存のポイントを栄養士に聞いた
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教えてくれた人:和漢 歩実

新生活をきっかけに自炊を始めた人もいるでしょう。料理に欠かせないのが調味料ですが、生鮮食品などに比べて、あまり保存に気を遣わないかもしれません。しかし、間違った方法で保存すると、劣化や酸化する危険があります。調味料はすべて冷蔵庫で保存すべきなのでしょうか。本格的な春を迎え気温が上昇してきた今、保存のポイントを、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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基本の調味料 開封・開栓後の保存方法に違いがある
家庭で使う調味料には、基本の「さしすせそ」で知られる砂糖、塩、酢、しょうゆ、みそをはじめ、酒やみりんなどが挙げられます。どれも冷蔵庫がない時代から使われていた調味料ですが、住宅事情や気候の変化がある現代では、それぞれの保存方法が昔と異なっています。
基本は店頭で売られている状態のままで保存すること、そして開封・開栓したあとは、パッケージに書かれた期限や保存方法を守るのが前提です。迷わない目安として、開封・開栓後の保存方法を各調味料の特徴とともに紹介します。
原則、開けたら冷蔵保存すべき調味料
まずは、開けたあとに冷蔵庫保存が必須の調味料です。
○しょうゆ
ペットボトルや瓶に入ったものなら、開栓後は要冷蔵です。しょうゆは空気に触れることで酸化し、色や香り、味が悪くなります。風味が楽しめるのは1か月程度といわれているので、消費量が少ない場合は、割高でも小さめのサイズを購入するほうが良いでしょう。ただし、食品メーカーによっては、容器が真空の二重構造になっていているしょうゆに対し、開栓後も常温保存を推奨している場合があります。パッケージに書かれた通りの方法で保存してください。
○みそ
開封したら、冷蔵保存が基本です。しょうゆと同様、空気に触れることで酸化し、みそ特有の風味が損なわれてしまう特徴があります。封を開けたら、みその表面をラップなどで覆い、空気に触れにくい工夫をしましょう。長期保存したい場合は、冷凍庫に保存することもできます。みそは家庭用の冷凍庫では凍りません。