からだ・美容
シニア世代や更年期の急な「日中の眠気」 原因と改善方法を医師が解説
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:樋口 直彦
適度なストレッチで体の緊張緩和
40代以降は、肩や腰、膝などの慢性的な違和感や痛みが、夜間の睡眠に影響を及ぼすことが多くなります。体の緊張緩和が深い睡眠に直結するので、就寝前に簡単なストレッチを行うことがおすすめです。シニア世代にもできる筋肉ほぐしとストレッチを試してみてください。
○腸腰筋(ちょうようきん)ほぐし
腸腰筋は腰部の深部に位置する筋肉群で、大腰筋(だいようきん)と腸骨筋(ちょうこつきん)の2つの筋肉から成り立っています。体を支えるため、疲労が溜まりやすい大きな筋肉です。手で優しくさするようにして、大腿骨に沿ってマッサージをしてほぐしましょう。
○肩甲骨(けんこうこつ)回し
肩甲骨を意識しながら、肩をグルグルと前と後ろに回しましょう。グッと肩甲骨を引き寄せる動作もおすすめです。血流が良くなり、入眠しやすくなる効果が期待できます。
シニア世代や更年期のホルモンバランスの乱れは、個人差がありますが、誰にでもあることです。ご自身の体と上手に向き合いながら、毎日を過ごしてください。ただし、日中の急な眠気が続くようであれば、日常生活に影響を及ぼす危険もあり、なんらかの病気の可能性もあります。専門医に相談しましょう。
(Hint-Pot編集部)
樋口 直彦(ひぐち・なおひこ)
整形外科医。帝京大学医学部卒業後、病院勤務や院長を経験。2021年1月に医療法人藍整会 なか整形外科の理事長に就任。バレーボールVリーグのサントリーサンバーズのチームドクターも務める。骨折治療をはじめ関節外科、スポーツ整形外科を専門に治療。なか整形外科 京都西院リハビリテーションクリニック院長。
