からだ・美容
ストレートネックや頚椎症になる前に 日頃から心がけたい4つのケア方法 医師が解説
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教えてくれた人:樋口 直彦

気になる首の痛み。原因は、日常生活による首の負担をはじめ、筋肉のこりや神経の圧迫などさまざまです。悪化すると手術するケースもあるといいます。そこで、首周りのトラブルやセルフケアについて、なか整形外科理事長の樋口直彦医師にお話を伺いました。
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首の痛みを抱える人が年齢問わず増加中
近年、首の痛みに悩む人が増加傾向にあります。その背景には、デスクワークによる姿勢の悪化、運動不足、ストレスの増加など、生活習慣が関係しています。
スマートフォン(スマホ)やパソコンなどのデジタル機器を、仕事や学業で長時間使用することで、前屈みの姿勢が慢性化し、首に大きな負担がかかっている人は少なくありません。現代の首の痛みは、若年層から高齢者まで、幅広い年代で起こりやすいのが特徴です。
首周りのトラブルを引き起こす、主な4つの症状とは
首の痛みといっても、原因や症状はさまざまです。首周りのトラブルとして、主な4つを挙げます。
○ストレートネック(スマホ首)
長時間の前傾姿勢が原因で首のカーブが失われ、慢性的な痛みや頭痛を引き起こします。
○筋緊張性頭痛
首や肩の筋肉の緊張が原因で起こる頭痛です。
○頚椎症
加齢による頚椎の変形や椎間板の変性が進行し、首の痛みやしびれが生じます。
○頚椎椎間板ヘルニア
椎間板が突出して、神経を圧迫することで強い痛みやしびれが発生します。
単なる「首の痛み」と放置しておくと、重症化して手術が必要なケースもあります。たとえば、首を動かすと強い痛みがある、手や腕にしびれや脱力を感じる、発熱や全身の倦怠感を伴うといった場合は、自己判断せず、医師の診察を受けてください。痛みが長期間続く、悪化している場合も同様です。