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更年期世代は納豆をいつ食べるべき? 効果的なタイミングを栄養士に聞いた
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教えてくれた人:藤田 えみこ
納豆と組み合わせたい食材とは
栄養豊富な納豆ですが、ビタミンCは含まれていません。ビタミンCは鉄分の吸収を助けたり、抗酸化作用で体のサビつきを防いだりと、健康維持に欠かせない栄養素です。そこで、ビタミンCを含む野菜や果物を一緒に食べることで、栄養バランスがさらに整います。ブロッコリー、パプリカ、トマト、キウイ、柑橘類などがおすすめです。
たとえば、ゆでたパスタに納豆、ミニトマト、バジルを和え、オリーブオイルと塩コショウで味付けすると、和洋折衷のさわやかなパスタに仕上がります。納豆の良質なたんぱく質や鉄分と、トマトのビタミンCが相乗効果を発揮し、栄養バランスの良い食事になります。
このほか、骨の健康をサポートする組み合わせとしては、カルシウムが豊富なシラス、ちりめんじゃこが良いでしょう。納豆のビタミンKと合わせることで、骨の形成を促進します。また、チーズもカルシウムがたっぷり。チーズのカゼインと納豆のグルタミン酸といううま味成分が相乗効果を発揮し、深みのある味わいを生み出します。
腸内環境を整えるには、キムチがおすすめです。発酵食品同士の組み合わせで、異なる種類の善玉菌を摂取できます。玄米や麦ごはんは食物繊維が多いので、一緒に食べると腸内での活動を促進します。
ほかに相性の良い食材は、タマネギです。善玉菌を増やすなどのプレバイオティクス効果があり、納豆菌の活動をサポートします。また、オクラや山芋のネバネバ成分は納豆と相性が良く、食物繊維も豊富です。
これらの食材を納豆と組み合わせることで、単体で食べるよりも栄養素の吸収率が高まり、より効果的に健康をサポートできます。納豆は手軽にとれるので、時短にもつながりますね。
(Hint-Pot編集部)

藤田 えみこ(ふじた・えみこ)
管理栄養士。女子栄養大学卒業後、教育や医療・介護の現場の献立開発に携わる。結婚後、地元山口県へUターン移住。出産・育児を経て、栄養と献立を伝える現場へ転職。コロナ禍をきっかけにオンラインにて料理講師としての活動をスタート。痩せにくい世代へのダイエットメニュー、災害時に役立つ防災食講座などが人気。健やかな体作りのために、栄養や調理など食の知恵を発信する。2児の母。
インスタグラム:jitan.eiyo
