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元CAが公認会計士に転身 合格率7%の難関を突破した秘訣と根底にある思い

公開日:  /  更新日:

著者:芳賀 宏

「目的が決まれば猪突猛進」 難関に合格した砂溜さんのバイタリティ

砂溜さんの勉強ノート【写真提供:砂溜美保】
砂溜さんの勉強ノート【写真提供:砂溜美保】

 まったく分野の違う世界、しかも合格に必要な勉強は3000時間とも5000時間ともいわれる公認会計士試験を乗り切れた秘訣は、砂溜さんのもともとの気質にもありそうです。

 幼少期に始めたクラシックバレエは現在も続けていますが、中学・高校時代は同時にバトントワリング部にも所属。「勉強が好きなわけではないですけど、好きなことに時間を費やすために勉強で足を引っ張るわけにはいかない。そのために勉強するのは嫌いではなかったと思います」と話します。また、「負けず嫌いなのもありますけど、たとえばバレエでも『友達よりうまくなりたい』『あの役をやりたい』と思うと頑張れたし、結果よりその過程が好きでした」と振り返りました。

 実は、休職して試験勉強に専念している間も、バレエの練習を週に2日続けていたそう。会社員になってからは参加できていなかった外部公演にも出演するなど、自らを「予定がないと不安になるタイプ」と分析しています。

 休職中は「せめてもと、家のことは全部自分でやりました」と砂溜さん。勉強の時間、レッスンの時間をきちんと決めるのはもちろんですが「性格なんでしょうけど、買い物も3日に1回にして、買うものをメモして入り口近くから買っていくというように、なるべく時間を短くするようにしていました」と笑います。

「慎重なところもあるけれど、目的が決まれば猪突猛進かもしれませんね」。そのバイタリティには驚かされるばかりです。次回は、公認会計士試験に合格後の、新たなステージでの活躍に迫ります。

(芳賀 宏)