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スーツケースを開けたときの嫌な臭い 予防するには衣類の持ち帰り方に工夫を プロが解説

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

汗をかいた服などの臭いが、スーツケースに移らないか心配に…(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
汗をかいた服などの臭いが、スーツケースに移らないか心配に…(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 旅行の準備をしようとスーツケースを広げたところ、モワッとした悪臭が部屋に広がった経験はありませんか? 旅行カバンは、汗や雨で濡れた衣類や、お土産などの強い臭いが移ってしまうと、丸ごと洗濯するのが難しいものが多いため厄介です。そこで、カバンに臭いを残さず衣類などを持ち帰る方法を、整理収納アドバイザーの伊藤まきさんに教えていただきました。

 ◇ ◇ ◇

「大人用消臭ポリ袋」を活用しよう

 汗や雨で濡れて蒸れた衣類は、菌が繁殖して悪臭を放ちがちです。持ち帰る際は、臭いが外に漏れにくいビニール袋を用意し、そこに入れて持ち帰ると良いでしょう。

 その際に役立つのが、使用済みのおむつやペットのフン用の消臭ポリ袋です。100円ショップで購入することができます。

整理収納アドバイザーおすすめのアイテム【写真:伊藤まき】
整理収納アドバイザーおすすめのアイテム【写真:伊藤まき】

 なかでもおすすめは、ダイソーの「消臭持ち手付ポリ袋(大人のおむつ用)」です。10リットルサイズで18枚入り。持ち手がついていて、持ち運びにも便利です。黒くて中が見えないので、生ゴミや生理用品の処理にも使えます。

 また、食パンが入れられているパン袋(ポリプロピレン製)も、臭い移りしないので便利です。捨てずに洗ってとっておき、旅行の際にコンパクトに丸めて持っていっても良いでしょう。

菌が繁殖する前にケアしておくことも大切

 また、濡れた服は、パッキングする前に風通しの良い場所で陰干ししておくと良いでしょう。衣類用の除菌・消臭スプレーを吹きかけると、より有効です。日本国内の宿なら、部屋に備えつけられているところも多いので、臭くなる前にシュッとひと吹きしておくと◎。

 衣類に菌が繁殖すると、帰宅後に通常の洗濯をしても落とし切れなくなることがあります。時間が経つにつれて菌は増えていくので、2泊以上連泊する旅であれば、多少の手間はかかっても、旅先で洗濯すると良いでしょう。

 我が家は4人家族なのですが、たとえ1泊だったとしても家に帰ってからの洗濯が大変なので、旅へ出る前に必ずコインランドリーの場所をチェックし、その近くにある宿を探して泊まるようにしています。洗いから乾燥まで1000円程度のお金はかかりますが、帰宅後の片づけがグンと楽になるので、トータルの満足度が高くなりますよ。

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize