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「子犬の頃のようにたくさん褒めて」 愛犬の健康寿命を延ばすために 老犬介護のプロが教える“5つの習慣”
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医療技術や食の改善により、犬の寿命は大幅に伸びています。その一方で、犬の認知症など、愛犬の介護に悩まされる飼い主が増加傾向に。愛犬により良い未来を届けるために、私たち飼い主が日頃からできることとはなんでしょうか。老犬・老猫ホーム「あにまるケアハウス」で開講している「愛犬のトータルケア講座」が人気の老犬介護スペシャリスト・清水佐知子さんから、愛犬の健康寿命を延ばすために、家庭でしておくべきことをお聞きしました。
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全身の触診を、毎日の習慣に
お腹が痛い、頭が痛い、眠い、だるい――人間であれば、そんな体の状態を誰かに伝え、病院にかかったり、薬を飲んだりすることができます。しかし、犬は話すことができません。飼い主につらさをアピールしてくれる子なら問題ないのですが、多くはじっと我慢して耐えてしまいます。
「まず、愛犬の体調の変化にできるだけ早く気づくためにも、毎日全身を優しく触りながらチェックしてあげましょう。触らせない場所や痛がる部分、呼吸の荒さ、表情の変化など、細かなところまでチェックしましょう。そのためにも、幼い頃から触ることに慣れさせ、愛犬の『正常な状態』を知っておくことが大切です」
そう語るのは、埼玉県を中心に犬の訪問介護やリハビリ、整体などを行う「ドッグケア スマイル」を運営する清水佐知子さんです。
「マッサージを兼ねたスキンシップとして触る強さは、赤ちゃんを触るのと同じくらいでOK。わんちゃんによっては、強く触られることを喜ぶ子や、強い刺激を嫌がる子もいるので、その子にとって一番気持ち良さそうな加減を探してみてください。また、年に1~2度、動物病院で定期的な健康診断も行いましょう」