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からだ・美容

無意識にやってしまっているささくれを悪化させるNG習慣 正しいケア方法をネイリストに聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ささくれができてしまったら…NG行動とケア方法

ネイリスト歴22年になる平川恵美さん【写真提供:平川恵美】
ネイリスト歴22年になる平川恵美さん【写真提供:平川恵美】

 できてしまったささくれに、つい次のようなことをやっていませんか? 症状を長引かせてしまうこともあるNG行動を紹介します。

 ひとつは「引っ張る、歯でかじる」です。ささくれを見つけたとき、つい引っ張ったり、歯でかじったりしてしまう人もいるのではないでしょうか。これらの行為は一見いいもの思えますが、実際には皮膚がさらに広い範囲で裂けたり、傷の範囲が拡大したりします。炎症や感染につながるおそれもあるので、やめましょう。

 もうひとつは「不適切な甘皮ケア」です。自己流でお手入れすると、ささくれが悪化するリスクが高まります。甘皮(キューティクル)は爪の根元を守る大切な部分。うっかりキューティクルを深く取りすぎると、保護機能が低下して、外部刺激に対して敏感な状態になります。

 ささくれができてしまったら、絶対に引っ張らず、清潔な専用キューティクルニッパーや小型ハサミで根元からカットしましょう。切ったあとは保湿してください。ハンドクリームやオイルを使い、爪周りまで丁寧に塗り込むことで、指先を健やかに保てます。

指先の美しさを保つには、毎日の習慣がポイント

 毎日のちょっとした習慣を見直すことで、指先の印象も大きく変わっていきます。たとえば、保湿は手洗いや入浴のあと、そして就寝前など、タイミングを意識して行うとより効果的です。とくに乾燥が気になる季節は、こまめな保湿が欠かせません。

 また、水仕事をする際にゴム手袋の着用を習慣化し、できるだけぬるま湯で手を洗うようにすると、肌への刺激を軽減できます。

 内側からのケアとして、食生活の見直しも忘れずに。前述のささくれの原因に栄養バランスの乱れを挙げましたが、バランスの取れた食事を日々心がけることが、美しい手元づくりにつながります。皮膚の再生や保湿に関わるとされるたんぱく質やビタミンA・B群・E、亜鉛などを含む食品を意識的に摂取しましょう。

 ささくれができにくい美しい手元をキープするには、毎日の積み重ねが大切です。

◇平川恵美(ひらかわ・えみ)
ネイリスト歴22年。日本ネイリスト協会ネイリスト技能検定1級、JNAジェルネイル技能検定1級、ネイルサロン衛生管理士。AGOセラピストスクール講師としても活動中。ネイルサロン「CrystalNail」オーナー。爪と手肌の健康管理に特化したケア技術と豊富な知識で、多くのクライアントから信頼を得る。「美しい手元は日々の小さなケアから生まれる」をモットーに、誰でも実践できるハンドケア方法を提案している。

(Hint-Pot編集部)