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GW明けに「なんだかやる気が出ない」と感じたら 食習慣で意識したいこと、避けたいこと

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

避けたい食習慣とは

 過度のストレスがかかったり、疲れを感じたりしていると、食事が乱れやすいです。次に挙げる食習慣は悪循環を加速させてしまうので、心当たりがあればぜひ見直していただきたいと思います。

 まず、甘いお菓子やドリンクのとりすぎです。食べたり食べなかったりして偏った食生活が続き、栄養が不足していると、ブドウ糖をエネルギー源とする脳がエネルギー補給をするよう指令を出します。すると、体が迅速にエネルギーに変わる糖質を欲しがり、甘いお菓子や飲み物につい手が伸びてしまうことに。血糖値が急激に上がり、その後は急降下する血糖値スパイクを起こし、ますます気分のムラやだるさを招くことがあります。日々の食事から整えて、甘いものは疲れたときのご褒美程度にしましょう。

 続いてアルコールです。飲酒は一時的な気晴らしになっても、過剰になると睡眠の質を下げたり、翌日のだるさやパフォーマンスの低下につながったりすることもあります。飲むならば純アルコールの量に注意してください。

 厚生労働省では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量(1日あたりの平均純アルコール摂取量)を、女性は20グラム以上としています。健康的に飲む量は、アルコール度数5%のビールであれば500ミリリットル、度数14%のワインなら180ミリリットルまでが目安です。

 寝る直前の食事もNGです。遅い時間帯の食事は消化吸収が悪く、睡眠の質を下げる原因にもなり、翌日の疲労やだるさにつながります。なるべく就寝の3時間前までに食事を済ませてください。遅くなってしまった場合は、スープなど胃腸に負担がかからないものを選択するのがおすすめです。

 GW明けになんだかやる気が出なければ、食習慣を見直すのもひとつです。無理のない範囲で、ゆるやかに整えていきましょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾