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成人式で再会した初恋の人がまるで別人に 大人になって気が付いた「残念な口癖」とは
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成人式の二次会で初恋の人に再会するも…面影はなくまるで別人に
「自分の気持ちを伝えておけば良かったと思ったこともありました。なので、成人式の日は、少しはあか抜けた私を見て欲しいと当日着るものを選ぶときは真剣でした」
ところが小沢くんは成人式には不参加だったようで、式の最中に小沢くんを見つけることはできませんでした。舞香さんは振袖姿で2ショットを撮りたいと思っていたため、少々がっかりしてしまいましたが、夜からの中学校での二次会には小沢くんが参加するという話が友人から聞こえてきて気を取り直したそう。
その夜、開催された二次会兼同窓会には、噂通り小沢くんの姿がありました。しかし、舞香さんは大きな衝撃を受けることに。
「小沢くんは別人のようになっていました。昔の面影はなく、顔も身体も二回りくらい大きくなっていて……本当にびっくりしました」
とはいえ、ずっと楽しみにしていた小沢くんとの再会。舞香さんは勇気を振り絞って声をかけてみました。すると、小沢くんは舞香さんのことをちゃんと覚えていてくれたそうで、とても喜んでくれました。
そして話をしていくうちに知ったのは、小沢くんは現在、国立大学を目指して実家で自宅浪人をしている、ということ。その時は浪人2年目だったそうです。
「成人式の翌週がセンター試験だったので、式を欠席したそうなのですが、二次会は断り切れず来てしまったと言っていました。それで自嘲気味に『今まで本気出してなかっただけだから! 今年は本気出すから!』と言っている姿を見て、小沢くんは『本気』って言葉が昔から好きだったなー、と思い出しました」
ビールを飲みながらゲラゲラ笑っている小沢くんにはあの頃のさわやかさのかけらもなかったといいます。中学時代から使っていた「次は本気出す」――。当時は、キュンとした思いを抱いたけれど、成人してみて実は自分を甘やかしている“言い訳”なのかも、ということに気づいたという舞香さん。何だか少し残念な気持ちになってしまったそうです。
「変わったのは見た目だけで、中身はきっとあの頃から何も変わってなかったんだろうなって。大人になっても何かあるたびに“次は本気出すから”って言ってるのかなと」
さりげなくその場を離れた舞香さん。その後は同窓会もないため、小沢くんのその後の動向は知らないままだといいます。
成人式が近くなると思い出す初恋の人。甘い記憶は少々ほろ苦いものとなってしまいましたが、小沢くんが「次」ではなく、「今」に本気を出して輝いているはず、とそっと願っているそうです。
(Hint-Pot編集部)