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子どもの習い事はいつから始めればいい? 楽しく通い続けるためのポイントとは 臨床心理士が解説
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教えてくれた人:鎌田 怜那

スイミングや英会話など、子どもの習い事はたくさんあります。「いつから始めたらいいの?」と、習い事のスタート時期を検討している保護者も多いでしょう。そこで、子育てに関するカウンセリングや講演などを行う、一般社団法人マミリアの代表で臨床心理士・公認心理師の鎌田怜那さんに、習い事の始め方についてお伺いしました。
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まずは「どうして習いたいの?」と耳を傾けることから
子どもが「習い事を始めたい」と言ったら、まずは「どうして習いたいの?」と理由を聞いてみてください。
子ども自身が持って生まれた才能が芽を出したくて、うずうずしていることもあれば、「お友達と一緒にいたい」という場合もあるでしょう。
子どもが自分の「少し先の未来」や「自分の理想像」を語る表情を見てください。「楽しそうだね」「できるようになったらうれしいね」「応援したい」などと子どもの思いに賛同すると、子どもは自信を感じることができます。まずは、子どもの「やりたい」という心に、パワーを送るイメージで応援しましょう。
それから、実際に始める前に、複数の教室やスクールなど見学してみましょう。ほかの習い事を検討することもおすすめです。それでも「やっぱり、これだ!」と思えると、根気強く続けることができます。
子どもが10歳前後であれば、月謝のことも話していいと思います。「あなたがやりたいことにこれだけの月謝がかかっていて、それだけのお金を使ってもいいと思えるくらい、あなたを応援している」ということをさりげなく伝えておくと、子どもも感謝の気持ちを持つことができるでしょう。
社会性を学ぶうえでも、優先順位について考える基準を知る機会に
新しい習い事を始めたい子どもに対して、どんなことでもいいので「約束」をしてみましょう。それから、「その約束は柔軟である」ことを伝えてください。
実際に始めてみて「思っていたものと違う」「きつい」「疲れた」など、子どもも弱音を吐きたいときがあります。やめたいわけじゃないけれど、「やめたい」と言ってしまうときもあるでしょう。そんなときに、目くじらを立てて「約束したじゃない!」と責め立てると、子どもにとって大きな負担になってしまいます。
どんなにやる気があっても、やはり向き不向きや相性があります。やってみて「違うな」と思ったら、再検討してみるのもいいでしょう。「約束は柔軟」ですからね。正式に始める前に、トライアルで何度かお試しができるといいかもしれません。