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子どもの習い事はいつから始めればいい? 楽しく通い続けるためのポイントとは 臨床心理士が解説
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:鎌田 怜那
できないことを大目に見ることも心の支えに
習い事がスタートすると、生活リズムや習慣が少し崩れます。宿題や手伝いを面倒に感じる、できていたことができなくなる、友達と遊べなくなる……など、些細なところで不具合が出てきます。「頑張る約束だったでしょ!」と怒鳴ることなく、淡々とやるべきことを伝えてください。
新しい生活リズムに慣れるまでは、できないことを大目に見ることも、子どもの心には支えとなります。「今日はお手伝いはいらないよ。お母さんがやっておくね。特別ね!」とねぎらいつつ、「本来はあなたがするべきことだよ」というメッセージを伝えておくのも大事です。
状況にもよりますが、子どもにとっての中心である学校生活をないがしろにしないことが大前提です。「学校生活に影響が出るなら見直す」「学校行事と重なるときは学校を優先する」など、大枠の共通理解を持っていたほうがいいと思います。その経験は、社会性を学ぶうえでも、優先順位について考える基準を知る機会になります。
親子で一緒に習い事へ通うのもおすすめ
習い事を通じて、子どもに何か経験させたいという親心も理解できますが、子ども時代はあっという間に過ぎます。手をかけられる時間にも限りがあり、子どもが大きくなると、お金を出すことしかできなくなるときがやってきます。乳幼児期から小学生までは、ぜひ親子や家族の時間を大事にしてください。
最近では、親子で参加できる屋外活動やアクティビティがたくさんあります。自然体験や登山などは、いい刺激になるでしょう。また、親子で絵画、ヨガ、ダンスなどの教室に通うのもおすすめです。公民館など、地域のコミュニティで開催されているような教室は最高です。親も子どもと一緒に、コミュニティの中で育っていきましょう。
(Hint-Pot編集部)
鎌田 怜那(かまだ・れいな)
臨床心理士・公認心理師。一般社団法人マミリア代表。子育てにイライラ・ハラハラはつきもの。そんな“悩める幸せ”を実感できるよう、親子の交流教室、保護者対象にカウンセリングやセミナーを実施。私自身、3児の母ですが、知識があっても悩みはあります。一緒に悩みを喜びに変えていきましょう。
