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子どもの習い事 平均額はどれくらい? 費用を貯めるコツをFPが解説

公開日:  /  更新日:

著者:橋浦 多美

子どもの習い事費用はどれくらいかかる?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
子どもの習い事費用はどれくらいかかる?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 子どもが成長するにつれて興味が湧いてくる「習い事」。パパやママ自身が子どもの頃にやってみたかった、または周りのお友達に誘われて……など、始めるきっかけはさまざまでしょう。けれども、習い事にはお金がかかります。将来の教育費も見据えたとき、ほかの家庭ではどれくらいお金をかけているのか、またその費用はどのように確保したらいいのかなど、よくわからないことも多いですよね。ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を持つフリーアナウンサーの橋浦多美さんが、子どもの習い事について解説します。

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教育費は「人生の三大支出」のひとつ!

 一般的に人生には「マイホーム購入費」「教育費」「老後資金」という3つの大きな支出があるといわれています。本連載の前回では、子ども1人を大学まで卒業させると2000~3000万円の費用がかかる場合もあるとお伝えしましたが、大学までの進学を考えた場合、それまでにもいろいろな習い事をしたり、塾に行ったりする場合もあるでしょう。子どもの数が増えれば、その分の費用も増えます。

 しかし、このところの物価高もあり、習い事自体の月謝が値上がりしているケースは多いようです。また、始めるのは簡単ですがやめどきが難しく、子どものやる気がないのにずるずると続けてしまったり、周りがやっているのでやめづらくなってしまったりと、続けるうちにさまざまな悩みも出てきますよね。始めるときにもやめるときにも、方向性を含めて子どもとちゃんと話し合って決めたほうがお子さんのためになり、費用を抑えることにもつながります。

習い事の費用は教育そのものにかかるものを優先して考えよう!

 前回もお伝えしましたが、教育資金には授業料や通学、また教材など学校に通うことで必然的にかかる「学校教育費」、給食にかかわる「学校給食費」、そして今回のテーマである習い事といったそのほかにかかる「学校外活動費」があります。このなかで一番優先すべきは、学校に直接かかわってくる学校教育費です。

幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額【出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査の結果について」】
幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額【出典:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査の結果について」】

 上記の図は、「幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額」の例です。このグラフからもわかるように、公立や私立の組み合わせ方しだいで金額に差はあれど、幼稚園から高校まで通して考えるとそれぞれにそれなりの費用がかかってきます。習い事は、これらの学習教育費を優先したうえで考えるべきものです。まずは学校を主体に考えて、そのうえで時間や内容などを組み合わせていくのが自然と思われます。