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太りにくい寿司ネタはある? 適量の目安や食べ順について専門家が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

寿司をヘルシーに楽しむために意識すべきこととは?

――食べ順も意識したほうが良いのでしょうか?

「ネタの食べ順というより、まずサラダなどの副菜、汁物などを先に食べると、食べすぎを予防するのに有効です。魚介類に不足しがちな食物繊維や、ビタミンCも補えます。

 マナーとして、寿司は淡泊な白身から先に食べるといわれますが、回転寿司などカジュアルな場では、とくに気にしなくて良いでしょう。好きなものを好きな順に、適量食べるほうが、食の楽しみにつながります。間にガリを食べると、口の中がリフレッシュされて、ネタ本来の味わいを楽しめるでしょう」

――このほか、寿司をできるだけ太らないように食べるポイントがあれば教えてください。

「一番は食べすぎに注意することです。回転寿司では、自分の中であらかじめ食べる量を決めておくと、食べすぎ防止につながります。またシャリの量を少なめに注文できるのであれば糖質をカットして、その分さまざまなネタを楽しむのも良いでしょう。

 それから、しょうゆは、握りならネタの部分を下にしてつけるのがマナーです。シャリにつけると染み込みやすく、塩分の取りすぎになり、栄養的な視点からも好ましくありません。軍艦巻きや手巻きなども、しょうゆのつけすぎに気をつけましょう」

 寿司は、脂質が多くカロリーも高いネタがありますが、魚介類には体に良い栄養成分が含まれています。食べすぎに注意して、おいしくヘルシーに楽しみたいですね。

【参考】
全国すし商生活衛生同業組合連合会「すしのカロリーについて」
https://sushi-all-japan.com/index_d1.html

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾