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極細ストローを添えた飲み物 どう飲むのが正解? 意外に知らないストローのマナー
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教えてくれた人:和漢 歩実

気温も上がり、冷たい飲み物がおいしい季節です。カフェやバーでおしゃれなドリンクを楽しむ機会もあるでしょう。ドリンクによっては、ストローが2本添えられていることがあります。これは、どう使うのが良いのでしょうか。2本まとめて使って飲むものなのか、それとも1本だけ使って飲むのか、迷うところです。また、そもそもストローで飲む際に気をつけておきたいマナーはあるのでしょうか。今さら聞けないストローのマナーについて、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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グラスに入った2本のストロー 種類によって役割を知ろう
飲食店やパーティーなどの場で提供されるドリンクに、2本のストローが添えられていることがあります。見た目の演出など、その場にふさわしい狙いがあるかもしれませんが、一般的には次のような役割があります。
通常の太さのストローが2本添えられている場合、1本は予備としてとらえておくと良いでしょう。ドリンクの種類によっては、細かい氷や果肉、ハーブなどが入っていたり、粘度が高かったりして、ストローに詰まることがあるかもしれません。
そんなケースを想定して、1本が詰まった際にもう1本で飲み続けることができるようにといった配慮から、2本添えられていることがあります。したがって無理に2本同時で飲もうとするのではなく、1本で飲むのがスマートです。
一方、細いストローが2本添えられている場合は、かき混ぜるマドラーとしての役割があります。「ステアリング・ストロー」と呼ばれ、とくにフローズンカクテルなどは、氷が溶けると水っぽくなって成分が分離しやすいため、このストローでかき混ぜます。
細いと1本では吸いにくいため、2本同時に使用するのが良いともいわれますが、極細ストローだと飲みにくいこともあるかもしれません。グラスにそのまま口をつけて飲んでも良いでしょう。
うっかりやりがち? ストローで飲む際のNG行為
冷たいドリンクを注文し、飲むことが増えるこれからの季節。周囲の人たちに不愉快な思いをさせないために、ストローで飲む際に気をつけたいことを紹介します。
○ドリンクを置いたままストローを吸わない
グラスをテーブルに置いたまま、顔を近づけてストローで飲むことはやめましょう。背中が丸まって姿勢が崩れてしまい、周囲からの見た目が良くありません。背筋を伸ばした姿勢で、グラスを手で持ち、もう一方の手でストローをつまみながら飲みます。
○ストローの先端を噛まない
飲んでいる際に、ついストローを噛む癖はありませんか? ストローの先端がいびつな形に変わってしまい、見た目に汚くスマートとはいえません。また、噛み具合によってはストローの先端が尖ってしまい、口元を傷つける可能性もゼロではありません。ストローは噛まないようにしましょう。
○ストローで音を立てない
人によって不快な音には差がありますが、ストローで飲む際はできるだけ音を立てないように気をつけましょう。とくに飲み終わりになると、つい「ズズズッ」と音が出やすいので注意が必要です。ドリンクの残りが少なくなってきたら、グラスを傾けて、勢いよく吸わずにグラスの中の様子を見ながらそっと吸いましょう。