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仕事・人生

パチンコ店のアルバイトから店長を経てMBAを取得 40代ワーキングママの学びの原動力

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

40代ワーキングママの仲奈稚さんはこの春、MBAを取得【写真提供:仲奈稚】
40代ワーキングママの仲奈稚さんはこの春、MBAを取得【写真提供:仲奈稚】

 パチンコ業界大手・マルハン東日本カンパニーのブランド戦略部で働く仲奈稚さん。同社の「ヲトナ基地プロジェクト」の責任者を務めながら2人の子どもを育て、さらに学校にも通い、この春にはMBA(経営学修士)を取得するなど挑戦を続けています。さまざまな分野で活躍する女性たちにスポットを当て、その人生を紐解く連載「私のビハインドストーリー」。アルバイトからスタートしたキャリアを振り返った初回に続き、2回目は「学び」について、仲さんに伺います。

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夢中になれる何かを持つ大人を応援する企画責任者に

 仲さんは、パチンコ店のアルバイトを経て店長を務めたあと、2022年に同社のブランド戦略部(当時マーケティング部)へ異動しました。現在は「ヲトナ基地プロジェクト」の責任者として日々、イベントの企画などに奮闘しています。

「ヲトナ」とは、夢中になれる何かを持つ「ヲタク」と大人の「オトナ」を合わせた造語。同プロジェクトは、「子どもの頃のようにワクワクした思いで、夢中になれる何かに自分の時間を注ぎ、楽しむ大人を応援」することが狙い。また、そのような「ヲトナ」になれる時間を意識して作ることの大切さを、多くの大人に感じてもらいたいというのが、仲さんの思いでもあります。

 仲さん自身も、夢中になれる何かをいつも持ち、行動し続ける人だといえるでしょう。ブランド戦略部への異動は、店舗経験以外の分野に興味を持ち、メンバーの公募に自ら手を挙げました。ただ、異動当初は、マーケティング知識がまったくなかったそうです。

「マーケティングの用語がちんぷんかんぷんで、会議に出ても意味がわからず、手元のスマートフォンで逐次検索する状態でした。また、自分はパチンコ業界しか知らない状況で、世の中の流行に疎いことに、正直焦りを感じましたね。行動しなければ何も生まれないので、常に動いていました」

 目的を達成するために何をすべきかを軸に、インプットを心がけていたという仲さん。顧客の行動を観察して仮説を立てたり、営業の現場に行ったりするなど、できることを見つけてはすぐに取り組んでいたといいます。